生後1ヶ月の頃には顔が乳児湿疹で、離乳食の始まった7ヶ月を過ぎた頃から体（胴体）に湿疹が出始めるようになりました。
「とびひ」と間違われるような湿疹で、皮膚科を受診したら「貨幣状湿疹」と診断され、やはりｽﾃﾛｲﾄﾞ剤を処方されました。
ひどいときはジュクジュクとした汁が出て、とても痒がりました。今は汁が出るほどひどいところはありませんが、よくなってきたかと思えばまたぶり返す・・・です。
抗ﾋｽﾀﾐﾝの「ﾍﾟﾘｱｸﾁﾝｼﾛｯﾌﾟ」という飲み薬も服用しています。

　顔も酷くなるとｼﾞｭｸｼﾞｭｸと汁が出て、痒がります。引っかき傷になってしまっています。耳の付け根が切れて、後ろから汁が出ています。
典型的なｱﾄﾋﾟｰの症状だと、知り合いから言われました。
顔はｱﾄﾋﾟｰの症状で、体は貨幣状湿疹・・・
　この「貨幣状湿疹」と診断された方、どのようなｹｱをされてますか？
ｱﾄﾋﾟｰ性皮膚炎と同じように考えていものなのでしょうか？

　ネットで調べてみると、乾燥がよくないということもあり、保湿に気をつけています。（油分はないものです）

りん様、返答が大幅に遅れまして申し訳ありません。

生後1ヶ月の乳児湿疹、7ヶ月で湿疹が出始めた経緯から体内に異物が侵入していることが推察できます。アトピー性皮膚炎も腸管からの異物侵入が原因です。

その継続で、排泄器官である肝腎機能が低下して今の症状が起きていることは明白です。まずは、腸管の調整が必須です。

体内に異物が滞留することは、生きる条件から大きくマイナスとなりますので、体はその成分を排泄させますが、柔らかい部位に痒みを感知させて、掻き崩させて排泄するのです。だから、お子様は生きるための行為を自然と行なっているだけです。この事を基本に考えなければ解決方向へと進みません。貨幣状湿疹とされる状況はまさにこの事になります。丸く排泄させるのです。

乾燥がよくないというより、排泄器官の解決によって異物排泄を無くすことが重要な第一処置です。それが解決すれば、その皮膚の処置となりますが、皮膚全体に有用な皮膚常在菌が棲息して空気中の異物を体に侵入させないようにしていることの事実を知ることと理解することです。となると、弱酸性で保持されている皮膚表面にph7の中性保湿は状況をさらに悪化させることは明白であり、油脂系でない弱酸性のローションを使用するように指導しています。乾燥させればその部位からの雑菌繁殖はありませんので、瘡蓋となり徐々に小さくなってゆくのです。

ジュクジュクしている部位は、不用成分の排泄が続いているか、空気中の雑菌感染繁殖となっています。

下記が指導要綱となります、参考程度にお読みください。

�@腸内細菌の調整を行う。
　※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、
　ここの調整は不可欠となる。
　子供に乳酸菌を摂取させる。
�Aミネラル調整を行う。
　※ここも発症の原因解決が目的。・・（痒みによりミネラ
　ルバランスが崩れるため）
�B皮膚phを弱酸性にする。
　※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの
　　有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。
　　蓬水というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防
　　ぐ。
�C皮膚を乾燥させる。
　※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。こ
　　の感染には水分（体液は感染の最悪条件）が必須となり、
　　患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。
　　風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。
　　（病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆）
�D母親といつも密接にしておくこと。
　※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると
　　不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させる
　　ことが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行
　　することが、子供を安心させることとなります。
�E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。
　※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、
「本当に良くなるのだろうか？・・いっそ、クスリを塗って
　楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時
　に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となりま
　す。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。
�F毎日外に出すこと。
　※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、そ
　の季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変
　化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となり
　ますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36
　度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての
　季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬
　と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持
　するためです。（車でも構いません）
�G自信を持つために面談が必要です。
　※これで本当に良くなるのだろうか？この指導者の考え方
　や人間性はどうなのか、信じて良いのか？・・また、指導
　者の判断も確信の1つとなるでしょう。