季節の変わり目に湿疹や炎症が出て慌てて病院にいって処置すると、あっという間に改善する。 何だ、悪くなるとすぐに薬を塗ればよくなるんだ。子供も笑顔が多くなり、夜も眠れる。 しかし、数日間するとまた同じように炎症が出て、今度は広範囲に出るようになった。 「おかしい、、、おかしい」と思いながらも、病院にいけば必ずステロイドが出る。すぐに良くしたいという気持ちが、 結果的にまわり道となってしまったのではないでしょうか。 本来なら、その根源解決をしなければならないものを、出口をふさぐために 今度はそれ以上に厳しい状況を作り出してしまった。 根気強く、一番大事な時期を薬なしで乗り切るために頑張りぬくのです。
お嬢様の改善のために基本的なことをまずご理解いただくことが重要と思います。痒がるお嬢様の悲痛さは胸に痛むことと思いますが、何としても解決方向へ向わなければなりません。ご主人としっかり話し合って、ご家族が一番よい方法だと思う方向へ足並みをそろえて協力しながら進行しなければ、簡単に解決する年齢ではありません。解決のスパン出来るだけ長くして、コツコツがんばることが重要です。0歳であれば、当方の処置方法で100%解決できますが、2歳を超えると簡単には解決できません。これは、処置方法の問題ではなく、お子様の成長によるもので、内部条件は作り上げられても外部の症状は簡単にはいきません。自我に目覚めたお子様は、本能とおりに行動をするために、「痒い」と感知したら、それが収まるまで掻き続け、良くなったと思った傷は大きくなり、行ったり来たりの繰り返しとなります。季節の変動で、さらに悪化する場合も見られ、家族の落胆は大きくなり、それを察知した本人はさらにストレスとなり、条件は悪化します。そんな年齢ですので、一歩一歩前進させるほかないのです。魔法のようにこの年齢の症状を解決する方法などありません。
一度薬を使用すれば、その反動は数倍の症状を生み出します。その反動に耐え切れずズルズルと使用続けた方々が、今の成人アトピーといわれる250万人です。
ここは、この症状と取り組む気持ちや基本を書き込みますので、解決の参考にしてください。
かわいい娘さんの痒がる苦しみを見ていると、親としては直ぐにでも何とかしたいと思う気持ちは、親であれば誰も思うことだし、直ぐに病院に行って処置することは致し方ないところです。
しかし、結果的には、この治療が娘さんのアトピー症状を長引かせることも事実です。3歳を過ぎての調整は非常に厳しいことを多くの経験から承知していますが、何としても小学校に上がる前に解決したいものです。この時期を過ぎると、自分と同級生の違いを確認して、悲観し始めます。その思いは心を閉ざすことも多く、「自分の体は自分で動かす」基準からすると、解決から遠ざかることが多くなるのです。多くの成人アトピーの方の90%以上は、この時期に解決できなかった方々なのです。小児科や皮膚科では無責任に、薬だけを処方して本当の解決を示唆することはありません。「中学生になったらよくなるでしょう」とか、「一生付き合わなくてはなりませんね」とか、まるで他人事です。娘さんの解決はご両親でしっかりと力を合わせて解決しなければ誰も力は貸してくれません。また、物だけでよくなるものではありません。アトピーの解決理論をしっかり把握することと家族の愛情とで克服へ導き、二度と再発することのない体つくりが重要なのです。アトピー症状という結果があるわけですから、必ず原因はあるのです。その根源をしっかり解決しながら、地球の自然の中で生きられる体つくりが重要となるのです。簡単に症状が解決しないのは、このことを理解しなくて物に頼る時代になっているから、どんなに医療が進んでも減少を見せないのでしょう。
綺麗なピカピカの皮膚の赤ちゃんを予想されるのでうが、どうしてこのように状態が多く見られるのか?医者では「遺伝説」を未だ唱えております。200万年以上継続している人間が、40、50年でDNAが変化するものでしょうか?私は、この赤ちゃんは病気ではなく強いからアトピー症状が出ると判断しています。生きる力が強いのです。生命力が強いのです。私の長い経験から「免疫過剰」という状況に間違いありません。母親の無菌の胎内では、母親に守られ免疫は必要ありませんでしたが、、、雑菌社会では、免疫を保持しなければ生きてゆけません。その一番の免疫は、腸管で作られるのです。その免疫素材は「腸内細菌」であり、乳酸菌なのです。さて、空気中にない乳酸菌は何処から運ばれてくるのでしょうか?・・それは「産道」なのです。その産道に存在する「膣乳酸菌」を出産時に赤ちゃんは受け取り、それを腸管で宿し外部からの雑菌群や毒素を体に入れないようにしていることと、体に必要な成分の多くをこの腸管で作り上げているのです。しかし、何らかの影響(出産前の膣抗生剤の投入、出産後の風邪や高熱で抗生剤の投入、出産前の妊婦の異常なストレス、妊娠中の無性交渉、帝王切開、切迫早産、妊娠中の薬物摂取等々)で、通常摂取する乳酸菌群の摂取が出来なかったか、摂取量が不足したことで、雑菌繁殖状態となり毒素の侵入阻止のために「免疫過剰」となったこと、その他生後まもなくの時期に風邪薬を飲ませたなどが予想されます。
アトピー(免疫過剰)であれば、このことの原因は間違いありませんが、ワセリン基材などの処方においての悪化も考えられます。このときの処置を間違わなければ、間違いなく1歳までには克服していたのですが、過去のことを振り返っても仕方ありませんので、これから先のことをしっかりと考え、学校に上がる前に自然解決することを目標に頑張りぬくことです。
薬を使わず、体のことを勉強してアトピーの症状の根源を解決することと、自然の法則にしたがって生活すれば必ず解決するものなのです、、、、人間だから。子供はそんなに弱いものではありません・・大人の数倍回復力を持ち備えております。
お子様が「痒い」と感覚すれば、体には多くのストレスがかかり、体内には多くの活性酸素が発生して、正常細胞や腸内細菌、ミネラルなどを減少させたり不安定にさせたりします。アトピー症状の根源が、腸内細菌だと仮定すれば、痒みの発症とともにその根源レベルは大きく低下することになるのです。その保全をしない状態で継続していれば、改善はともかく体の根幹である自律神経をも不安定にさせ、体全体の恒常性をも保てなくなることが予想されます。日本は季節がありますが季節を逆転して受け取ったり、温度感知も逆転したりして体温調節が出来ず、異常な寒さや暑さを感じたりするのはこのためなのです。根源となる「腸内細菌」や「ミネラル」の調整は、このアトピー治療には必須条件となるというのはこのためなのです。
アトピーでないお子様の条件と同一にすることは、上記に「腸内細菌」「ミネラル」調整で同様となります。ただ、皮膚の症状解決にはその皮膚条件を満たさなければなりません。今の処置では、逆方向に進んでいるような気もします。
皮膚構成条件は、常に弱酸性を維持して外敵のph7(中性)雑菌を排除するべく皮脂で条件を整備しています。また、その条件整備のために皮膚には有用常在菌が、1平方センチ当たり約100万個の菌で皮膚を防衛したり、ph維持をしています。このことを理解しないで処置することは、結果的に逆方向に進むことが多いのです。入浴療法も浸透圧によってこれら有用皮膚常在菌を死滅させ、カサブタをも取り去り、風呂上りに浸潤する体液に空気中の雑菌群は増殖を始めます。感染状態を起こすのです。黄色ブドウ球菌の増殖は、毒素を発生させ、さらに痒みを伴う反応を起こしてきます。この反応の多さで、血中の抗体が多くなるのです。
皮膚調整はph4の水性ローションを皮膚へ塗布するのみです。保湿とは縁遠いのですが、自己復活させるにはこの方法が重要なのです。逆に皮膚を乾燥させることが、感染防御となり乾燥部分を自力で保湿しようというプログラムが目覚めるのです。そのように処理できないと人間はこの雑菌社会では生きていけないのです。乾燥してかさぶたを作るのは、何も使わずに感染を防ぐ唯一の方法なのです。当然、カサブタ部分と正常部分の境界部分の神経は刺激され、痒みは出ますが直ぐにカサブタになれば問題は起きません・・・その繰り返しで徐々に範囲は狭くなってきます。通常の人が怪我をしたときの状態と一緒なのです。ちょっと常識とは、かけ離れているような感じもすると思いますが、「脱入浴」をお奨めします。先述のカサブタの崩れや乾燥、風呂上りの感染等を防御するのに良い対策だと、多くの皆様に実践していますが、誰一人回復が遅れることはありません。その意味を理解して進行すれば克服スピードには大きく貢献します。
「腸内細菌」「ミネラル」「有用皮膚常在菌」の調整で物理的に解決に近づきますが、いろいろな環境変化(季節の変化、食変化、温度変化、住環境変化等々)で一直線で解決することはなく、悪化したときの焦りや不安などで再度厳しい状況になることも予想されますが、その意味を理解していればその環境下でも、焦らず、不安も少なく、大きく悪化することなく次の改善時期を迎えられることが多く、徐々に回復している実感も感じられるようになれば、体もそれについて順応するようになり、克服へ向かうこととなります。そのためには、家族全員の考え方が固められることが重要なのです。母親は当然理解して進行されるのですが、父親の理解度が少ない状況が多く見られ、悪化したときの対応に変化が現れます。そのときの悪化を止めることが克服の一番の早道なのですが、両親一緒の気持ちでスタートすることが重要なのです。
ステロイドホルモン剤のことについてですが、ある程度理解されて使用されていないのだと思いますが、超微量で体に重要な作用をしています。特には、抗炎症作用、抗ストレス作用、男性ホルモン・女性ホルモンの作用、各臓器の調整、自律神経作用等々、生きるために重要な役割をしています。一生80年で約1gしか産生しない直接作用の生理物質ステロイドホルモンを短期間でその人生分を使用するわけですから、厳しいことが起きる予想はつきます。これら生理物質は、必要な細胞にしか作用させないために個人(自己)記号を持って働いています。しかし、私にもご主人にも作用する無記号のステロイドホルモンは、無記号に合わせることで、自己の持っている記号は存在しなくなり、ステロイド剤を外すと体は正常に動かなくなるのです。特に免疫系も自律系も大きく反転して、体温調節も季節信号も大きく外れて、正常皮膚を保つことが出来なくなります。
あ、幹線道路沿いに住まわれているので、空気の問題があるのかということですが、その周りに住んでいるお子様はみんななるかといえばそうではないのです。それは、空気の綺麗な土地で生活できれば一番よいのでしょうが、お仕事などの理由でそんなに簡単には移動など出来ません。その勇気があれば、自然の多い土地に引っ越すことをお薦めします・・。ま、これから先も同じ環境でお嬢様は生活しなければなりません、、、この環境で解決させることです。下のお嬢様も同様の処置でよいでしょう。
これらのことを簡単に要約すると、
@腸内細菌の調整を行う。(乳酸菌の摂取)
※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、ここの調整は不可欠となる。 子供に乳酸菌を摂取させる。
Aミネラル調整を行う。
※ここも発症の原因解決が目的。(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)
B皮膚phを弱酸性にする。
※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。「四輝水」というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。
C皮膚を乾燥させる。
※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。 風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。(病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)
D母親といつも密接にしておくこと。
※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心さ せることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなりますE母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。
※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。
F毎日外に出すこと。
※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となりますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)
G自信を持つために面談が必要です。
※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。
そう、主治医はあなたです!