| アトポストップ | アトピー相談フォーム | アトピー110番 | アトピーフローラ会 | |
返信2024/11/13 11:54:05 赤嶺 福海 アトピー性皮膚炎の大元の原因は『少子化』だった ※この記事は2018年に投稿した複製です。 生後間もなくのアトピー発症原因は遺伝なの?妊娠中の食べ物?いや違います!少子化が原因なんです。産婦人科医の皆さん、ちょっと聞いて。あ、皮膚科医・小児科医の先生も聞いてください。 今回が一番の重要投稿となります。 前回は、医師会・製薬会社・厚生官僚の三位一体による、ステロイド剤利権が、多くの被害者を作り上げていると投稿しました。 痒みという痛みに次ぐストレスは、体に多くの障害を生み出します。 出来るだけ早いうちに解決するべく、ここに物理的な克服理論と目に見えない補助プログラムを12回にわたって投稿したいと思います。 多くの皆様に、自分の力で解決出来る考え方と実践方法をお読みいただければ嬉しいです。 そして、この社会から辛い『アトピー性皮膚炎ゼロ』を目指して、一緒に活動をしませんか。 生まれたばかりの赤ちゃんが、何故、4人に1人発症するのでしょう? 昔なかったアトピー性皮膚炎。 なぜ、急激に増えて来たのだろうか? お医者様は、遺伝だと、お母さんが乳製品を取りすぎたから等々、 学会で教えられたとおりに、藁をもつかむ患者に理論なき曖昧な言葉を繰り返すのです。 そして、ご両親は、さらに違う皮膚科や小児科や漢方医や民間療法などにサーフィンしてゆきます。 その数700万人といわれています。 (厚生省の発表数48万人は届出の一部) 薬害なのに、国会議員もその現実に眼を背けます。薬害訴訟が大きく発生するまで、この三位一体プログラムは続きます。 もう、ご自身でご家族で解決するほか、本当の改善はありえません。 30000件を超える聞き取り調査から見えたこと 当方がアトピーとの出会いから25年、相談時に必ず @出産環境 A発症までの処置経緯 Bその後の処置 C家族環境 D住居地・周囲の環境 E入浴の有無 等々を確認しています。 その数、2016年までに32000件を超える数となり、その結果から、 発症要因は解明しました。 上記を含めその他の聞き取りは下記の通りです。 0歳から発症した保護者からの聞き取り @出産前に産道殺菌のために「膣抗生剤」を投与された? A黄体ホルモンの投与があった? B帝王切開だった・切迫早産となった? C母親がアトピー性皮膚炎の場合、アトピー発症率が高い・母親の過剰なストレス? D妊娠中に性交渉がなかった? E出産後1ヶ月以内に抗生剤投与があった? F黄疸診断があり紫外線照射を行った? Gステロイド処置と保湿剤処置を行った? Hご両親・祖父母のアレルギー暦のない方が多かった? I10件以上医者を歩き回ったが納得のいく説明がなかった 以上が、数年間かけて聞き取りした結果です。 さてあなたは、この結果から何を感じましたか? 帝王切開・膣抗生剤処置が異常に多い この中で気になったことは、帝王切開出産が昔に比べて異常に多くなっていることに驚かされました。帝王切開が多くなった分、発症が多くなったのかと勘違いするほどです。 周囲の知人などの聞き込みもしましたが、すべての方が発症したわけではありませんでした。 また、出産前の産道検査陽性で、出産時に赤ちゃんへ感染しないようにと、膣抗生剤投与が行なわれていることにも驚かされました。 しかし、この内容は周囲の聞き込みではできませんでしたので、相談者のみとなりましたが、ご兄弟姉妹で処置したか否かで、結果は明らかでした。抗生剤投与された方のご兄弟姉妹は発症確率90%を超えたのです。 ■産道には、素晴らしい仕組みがある この聞き取り内容で、まず私たちが注目したのが、0歳児からの発症者の母親の大半が、産前産後に病院処置を数多く受けていた ということ。 つまり、0歳児の最大の発症原因はそこにあり、これらの病院処置によって、母体と赤ちゃんの体内でなにが起こったのかを探れば、 アトピーの根本解決に繋がるはずだと考えたのです。 その答えは、健康な赤ちゃんとアトピーの赤ちゃんの便を それぞれ検査していくことで明確に見えてきました。 腸管内には多くの細菌が棲息しているのですが、 アトピーの赤ちゃんから採取した便は、 有用菌群の一種である乳酸菌が極端に少なく、雑菌群が多く繁殖 していました。 つまり生後間もなくから、腸内環境のバランスに大きな乱れが生じていたのです。 体内細菌の研究を長年続けている私たちの目からすれば、これは異常な、驚くべき事実でした。 本来、生まれたばかりの赤ちゃんの腸管にはたくさんの乳酸菌が生息 しています。 でもお母さんのお腹の中では無菌ですから、少し不思議ですよね。 実は赤ちゃん達は、生まれてくる際にお母さんの産道を通して乳酸菌を受け取るのです。 いや、お母さんが、この社会で生きるために与えるのです。 母体は出産間近になると、胎児にこの社会で生きる条件としての免疫を移譲するために、 多くの乳酸菌(エンテロコッカス・アビウム、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウムなど)を、産道へ集合させます。 赤ちゃんはその乳酸菌を受け取ることで免疫を確立させ、この雑菌社会で生きる条件を、生まれた瞬間から作り出すのです。 しかし…… 産前の膣内検査で陽性が出ると、産婦人科医はその大切な産道に悪気なく抗生剤を投与します。 本来はこのような乱暴な処置を行わずとも、一般的な雑菌であれば、仮に感染して生まれても胎便で自力排泄できるのですが、 医師は微々たる雑菌でも、恐怖のコメントを入れて徹底して排除してしまいます。 すると当然ながら 雑菌と共に産道の有用乳酸菌も排除され、 赤ちゃんはお母さんの乳酸菌を十分に受け取れない状態で生まれてしまいます。 また、正常な陣痛も起きないこともあります。 その為に促進剤使用とされる報告も多くあります。 結果、生後まもなくから免疫機能が乱れ、アトピーを発症したと考えられるのです。 アトピーの赤ちゃんの便には乳酸菌が少なかったのも、このような理由からです。 ■帝王切開での出産 また、 帝王切開の場合も産道を通過しないため、乳酸菌を正常に受けられませんので、 帝王切開で生まれた赤ちゃんにアトピーが発症しやすいという結果も理解できます。 イギリスでの帝王切開では、誕生後直ぐにお母さんの産道から乳酸菌採取して、赤ちゃんの唇に塗るそうです。 もちろん分娩室の環境にも大きく左右されますので、帝王切開で生まれた赤ちゃん全員が発症するということではありませんが、非常に確率は高くなります。 発症しなくても風邪を引きやすいなどの、免疫系のアンバランスは多く見られるのです。 母親のアトピー・・腸管と産道は繋がっている お母さん自身がアトピーである場合も注意が必要です。 痒みや不安からと予想しますが、お母さんの腸管内に棲息する乳酸菌は、アトピーでない方の100〜10000分の1ほどであることが便検査で分かっています。 腸管と産道の菌は繋がっている ので、当然出産時にも乳酸菌の移譲が不十分となり、赤ちゃんもアトピーになりやすくなりますが、 妊娠中に正しい腸内細菌整備を行っていれば、お母さんがアトピーであっても赤ちゃんはアトピーになりにくくなるのです。 0歳から発症する乳児アトピーの原因は遺伝と関係なく、妊娠中に産道と腸管の整備を心がけることで十分回避できるのです。 よく、『主人がアトピーで、子供に遺伝するのではと心配です』というご質問を受けますが、ご主人の影響はゼロと言っても良いでしょう。 注意すべき点は、まだ産後にもあります。 医師の 過剰な産後処置によって、せっかくお母さんから受け取った乳酸菌を 減らされてしまう 恐れがあるからです。 生まれた赤ちゃんの黄疸数値が少しでも高ければ、数日間紫外線部屋に入れて紫外線治療、 菌やウイルスが見つかれば抗生剤や抗ウイルス剤を投与するなど、念のためと称した様々な処置によって、小さな赤ちゃんの腸管バランスや皮膚バランスは 簡単に乱されてしまうのです。 本来、自力で生まれてきた赤ちゃんは自力で解決する力を持っているのに、医師は検査数値だけですべてを決めてしまいます。 そして、過剰な処置をした結果、赤ちゃんは自力解決できない体となってしまうことが少なくありません。 ■産婦人科医の無意識の大罪 産婦人科医の皆様は、抗生剤を投与したから、帝王切開をしたから、紫外線照射をしたからと、赤ちゃんがアトピー症状になるとは、誰一人意識していません。 意識しているのは、出産費用です。 いかに高い出産費用を勝ち取るかという思いが強いと思われます。 なぜ? 少子化時代で出産数減少・・・単価アップを 少子化の社会となっているし、開業医も増えるし、自クリニックでの出産数が激減する事を懸念しているのです。そう云えば、少子化が唱えられ始めた頃から、アトピー児が増え始めたのも納得できるのです。 現在の保険負担は、42万円ですが、、、、、 その範囲内での出産は、殆どありえません。 情報では、出産費用は25〜100万円と幅広い報告ですが、産婦人科開業医は、間違いなく100万円を目指します。 その為に一番簡単な売り上げ方法は、産道への抗生剤処置です。 処置費用やいろいろと計上して7万円。 そして、一番高い売り上げは、帝王切開なのです。全国一律での費用は22万円ですが、何とか25万円にします。 さらに、黄疸検査で陽性が殆ど出ますので、紫外線処置(光線治療)を行なえば、13万円となります。 もし、全部を行なえば42+7+25+13=87万円となります。 それでも自己負担は、15〜20万円程度となり、一般的に考える金額なので、 精神的負担は無いでしょう。しかし、しかし、その後の赤ちゃんへの精神的負担は異常となるのです。 産婦人科医は、これらの処置でアトピー発症しているとは誰も知りません。 そして、開業産婦人科医は、この金額・行為を常識として出産を行なっています。 私は、、、、無意識とはいえ、この行為には我慢なりません。 出産での一般的な出産費用 入院料:12,000円×8日 新生児管理料:8,000円×9日 分娩料:253,000円 産科医療保障制度:16,000円 新生児検査・薬:約29,000円 母検査・薬:約18,000円 出生届・指導料:約29,000円 お産ブック等:約3,000円 保険診療分:約100,000円 合計:約598,000円 助産院での出産をお奨めしたいと、強く強く強く思っています。 1歳を超えての発症原因等は・・・・・ @少しの湿疹にステロイド剤を使用した? A風邪引きに抗生剤を長期間使用した? B保湿剤を長期間使用した(特に冬場)? C環境変化(引越しや異常気象、暴力等)による自律神経異常? D離乳食により発症? E砂糖の大量摂取? F牛乳の大量摂取? G長時間の入浴? H喘息で吸入したステロイド薬の影響で皮膚まで発症した この年齢では、皮膚科医・小児科医となりますので、 前号でお知らせした『アトピー性皮膚炎治療ガイドライン』に沿って、治療を行なうこととなります。 皮膚に関するどんな症状においても、ステロイド剤ありきの治療となり、ステロイド剤なしでは、生活できなくなる『麻薬療法』と言っても過言でないシステムとなります。 上記年齢を超えての聞き取りも下記の内容でした。 3歳〜第二次性徴期前に発症した保護者からの聞き取り @湿疹や虫さされ、火傷にステロイド剤を使用した? A風邪引き毎に抗生剤を長期に使用した? B砂糖(ケーキやスナック菓子等)の継続摂取があった? C牛乳をがぶ飲みしていた? D長時間入浴が多かった(特に冬場・・親も進めた)? Eスイミングに通って皮膚が弱くなり、ステロイド処置? F環境変化(引越しや異常気象、暴力等)による自律神経異常 第二次性徴期以降に発症した方からの聞き取り @いじめにあっていた? A受験ストレスで発症した? B就職時期に発症した? C恋愛関係のストレスで発症した? D家族ストレスで発症した? E会社勤めによるストレスで発症した? Fステロイド剤処置以降改善しなかった? G洗顔のし過ぎで顔が赤くなりステロイド剤処置し治らない? H風邪引きが多く抗生剤処置が続いたことで発症? Iピーリングエステをして発症し戻らない? J妊娠して発症した(昔から少し症状はあった) 年齢が高くなればなるほど、行動範囲も広がり、感覚も強くなって、多くのストレスによる問題も影響するようになります。 砂糖との接触も多くなり、重要な腸管環境にも大きく影響するようになりますし、製薬会社の宣伝広告により、直ぐに薬に手を出すようになります。特に風邪薬、虫刺され処置には要注意となります。 腸内環境の悪化、皮膚粘膜を正常維持している有用皮膚常在菌にも影響を及ぼす、処置が多くなっており、 徐々に有用菌減少することが、発症要因となっていることも確認できます。 皮膚常在菌のことについて少しだけ書き込んでおきます。 ■正常皮膚には有用皮膚常在菌が覆って、体を守っている事を知ろう 雑菌の多い空気と接触している皮膚は、常に危険に晒されていますから、それらの異物侵入を常に阻止する「免疫」を保持しなければ生きていけません。 皮膚表面には、毛穴周囲の粘膜上部に好気性の「スタフィロコッカス菌」、 その下層部には嫌気性の「プロピオンニバクテリウム菌」が二層構造となって棲息し、ph5前後の弱酸性を維持しているのです。 空気中はph7の中性ですから、この中性環境を好む雑菌群は、弱酸性の環境では 繁殖することができないからです。 つまり、有用菌たちが弱酸性のバリアを形成することで、 雑菌やウイルスが皮膚から侵入できないように守ってくれているのです。 また、嫌気性のプロピオンニバクテリウム菌は、皮膚が乾燥したり、傷や湿疹等で 皮膚が傷付いて自己層に酸素が侵入しそうになると、皮脂腺から皮脂を出せるよう すぐに信号を送り、その皮脂で必要部位を守るように働きかけます。 有用菌が毛穴の周囲に集中して棲息している理由は、そのすぐ下部にある皮脂腺へ信号を出しやすくするためなのです。 このように、腸管粘膜が乳酸菌などの有用菌群によって守られているのと同様に、 皮膚粘膜もまた、有用皮膚常在菌によって健やかな弱酸性に保たれ中性環境を好む雑菌群の繁殖を抑制しています。 アトピーになると、内部排出を促すための湿疹や?き壊しによって、 皮膚粘膜下層の有用菌にまでダメージを及ぼし、弱酸性バリアが壊れてしまいます。 だからこそ、まずは食べ物を正常分解できるよう腸管環境を整え、皮膚からの異物排出をストップさせなければなりません。 この腸管粘膜の整備と共に重要となるのが脱入浴と脱保湿なのです。 何故なら、水や保湿剤もまた空気中と同じph7の中性だからです。 つまり、入浴や保湿によって雑菌が好む環境を容易に作り出してしまうということです。 脱入浴・脱保湿の重要性を説明するには、まず人間の皮膚に棲息している 有用皮膚常在菌の存在を知らなくてはいけません。 アトピーの根本原因は、有用菌群の減少にある アレルギーと腸内細菌の関係性については、ようやくここ数年で世間一般にも浸透してきましたが、 私たちがこの関係性を発見した20数年前には、 多くの医師から「腸内とアトピーは無関係だ」と大批判 されました。 そして恐ろしいことに、 現在もなお医師の大半は、薬品が腸内環境に大きな影響をもたらす事実を軽視し、 乳酸菌などの有用菌群が人間の命を守っていることも知りません。 産道の素晴らしい仕組みも、産婦人科医でさえ理解していないのです。 もし彼らにその知識があれば、これほど多くのアトピー児は生まれなかったでしょう。 もちろん、帝王切開など母子の命を守るためのやむを得ない処置もありますが……。 それでも、少子化に伴う治療費稼ぎ目的の不要な処置が多すぎるのです。 さて、説明が長くなってしまいましたが、以上の流れから、アトピーの発症原因が腸内環境の乱れ、有用皮膚常在菌の減少にあると考えた理由は理解していただけたと思います。 ■免疫機能と有用菌群の深い関わり ちなみに、アトピー性皮膚炎は別名「免疫過剰」 と言われています。 免疫が過剰……つまり免疫が強いというなら、むしろ良いことのような気がしますね。 そう、実際のところアトピー性皮膚炎などの免疫過剰状態の方は、 免疫低下が原因の「ガン」にはならないのです。 当然、風邪もあまり引きません。 けれどもその代わり、正常な人間ならなんともない食材や環境にも 体の防衛反応が過剰に起こり、 結果アトピーなどのアレルギー(喘息・花粉症等)反応が出てしまいます。 口から取り込んだ食べ物などは、通常であれば腸管内を通る際、体に吸収されやすい成分に分解されますが、 腸管内の有用菌群が減少すると、本来は弱酸性に保たれているはずの粘膜が中性に傾き、その中性に傾いた環境を好む雑菌が繁殖することで、粘膜自体が崩れていきます。 すると、口から取り込んだ物質(主にたんぱく質)の分解が正常に行われなくなり最終分解の手前の状態(中間物質)で吸収され血中に侵入し続けた結果、過敏になった体の免疫機能がそれらを異物と判断し、体外へ排出 しようと試みます。 排出時に重要になってくるのは排泄器官である肝臓機能ですが、 通常よりも中間物質が多く肝臓に送り込まれていけば、当然機能は低下していきます。 そして、 個人差はあるもののおよそ2週間〜3ヶ月の間で肝臓はオーバーフローを起こし、 最後の排出器官である皮膚に痒みを与え、爪で掻き破らせて強引に排出 することになります。 (特に耳の付け根、下頬、鎖骨周辺から胸部、手足関節内側などのリンパライン部) この症状こそが、 一般的に「アトピー性皮膚炎」と呼ばれる症状の第一段階 なのです。 ■アトピーの痒みや湿疹は、生きるために起こる このように痒みや湿疹という形で皮膚からの排出が始まり、 それが 長期化していけば、アトピー症状の第二段階となる皮膚粘膜の崩れ が起こります。 崩壊のメカニズムは、腸管粘膜と全く同様で、 腸管の粘膜形成が乳酸菌などの有用菌群の働きによるものであるように、 皮膚粘膜も有用皮膚常在菌によって健やかな弱酸性に保たれ、中性環境を好む雑菌群の繁殖を抑制 しています。 この有用皮膚常在菌は、好気性の上層部と嫌気性の下層部の二層構造になって弱酸性の肌バリアを作っているのですが、 湿疹や掻き壊しによって皮膚が傷付くと 嫌気性の有用皮膚常在菌までダメージが及び、徐々に減少していきます。 そうなれば皮膚粘膜は崩れ、弱酸性で維持していた皮膚は、 空気中と同一の中性となり空気中に棲息する雑菌やウイルスを含む異物が侵入しやすくなります。 すると体の免疫機能は、侵入阻止の手段として侵入口に痒みを感知させ、掻くことで雑菌などの異物排除を行うのです。 つまり アトピーの痒みは、肝臓で処理しきれなかった物質を排出するためと、 崩れた皮膚粘膜から侵入する雑菌群を排出するために起こるのです。 確かに、掻痒行為すれば皮膚粘膜は傷付き症状範囲は拡大しますが、 かといって防衛反応である痒みそのものを薬などで抑制しても解決にならないどころか、 結果的にはアトピーを長期化させる可能性があります。 また、掻くのを我慢するのも強いストレスになり、体内の活性酸素が増加し、 ミネラルバランスを崩してしまいます。 こうした免疫異常の根本解決は、 腸管の整備を早期に行うことが必要となるのです。 ■要点のまとめ ●アトピーの根源は腸管粘膜に棲息する有用菌群の減少にある。 ●有用菌が減れば、弱酸性の粘膜は雑菌群の好む中性に傾き粘膜機能が崩れる。 ●食物(主にたんぱく質)を腸管で正常分解できなくなると、肝臓がオーバーフローを起こす。 ●過敏となった体の免疫機能は最終手段として痒みや湿疹を出し、皮膚からの排出を始める。 ●痒みや湿疹が起こると皮膚が傷付き、腸管粘膜同様の流れで皮膚粘膜も崩れる。 ●肌バリアが低下した結果、雑菌群が侵入し、防衛反応として炎症と痒みが起こる。 発行責任者 一般社団法人 アトポスSP 赤嶺福海 |