投稿した人:koba on February 27, 2003 at 18:29:55:
返答: プロトピックについて 投稿した人:あとぴこ on February 26, 2003 at 23:12:40:
: 私は「アトピーは薬でしか治らない」とも「」なんてひとことも言ってません・・・今あるevidenceを信用するだけです。
あとぴこさんの最初のメールの文面やステロイドとプロトピックを比較して説明されていた部分を読んで「プロトピックがステロイドよりも安全だ」と考えてらっしゃるのかと思いました。確かにそんなことは一言も書いてはいないですね。失礼しました。
さて、せっかくプロトピックの話題が出ていますので、ぼくがプロトピックを使用していたときのことを書いてみます。ステロイド剤からプロトピックに移行して1年半ほど使用していました。その間、アトピーの症状自体はそこそこうまくコントロール出来ていました。ただし、その間2〜3ヶ月に1度はヘルペス(カポジ水痘様発疹)が出てアトピーよりむしろそっちが悩みの種でした。プロトピックを使用するまではヘルペスなんて出ていなかったのでプロトピックのせいではないかと思うようになりました。その後プロトピックを止めて今に至っていますが、止めた直後アトピーは多少悪化しましたが、ヘルペスはそれ以来一度も出ていません。こんな経過です。
自分自身の体験なので症例数としては「1」ですが、たかだか数ヶ月の臨床試験の期間よりはずいぶん長期間使用した症例になるでしょう。この経過を客観的に見る限り、ヘルペスの原因としてはプロトピックを疑います。
そこでプロトピックを使用するとヘルペスを発症し易いのかなと思い臨床試験の評価を調べてみました。すると、ステロイド剤とプロトピックは両者とも免疫抑制剤なので多少は感染症にかかり易くなるり、ヘルペスを発症する患者もいるが、その発症率は両製剤において差はないとの結論でした。ちょっと「あれれ？」と思いましたが、数ヶ月という短期の臨床試験では差は見れないのかなとも思いました。ほかにもサンプリングのやり方とか要因はあるのかもしれませんが・・このあたりのことはもっと症例数や使用期間を増加させた市販後調査や再審査などで今後わかってくることを期待します。
: 例えば、移植領域ではプログラフを全身投与された患者で20ng/mlを超える高い血中濃度が持続した場合には、腎障害や高カリウム血症、高血糖、胸痛、振戦、感染症など全身性副作用の発現頻度が高くなるというデータがあります。
: ですから、プロトピック軟膏を安全に使用するためには、そのような血中濃度上昇に伴う全身性の副作用が生じないように注意する必要があると思います。
プロトピックの使用を開始するにあたり、通っていた皮膚科医に副作用について質問しました。その時医者は臓器移植での使用経験から、副作用の起こる投与量ははっきりしているので心配無い、1日にチューブ1本使っても大丈夫とのことでした。それで、いざ使用を開始してみると上に書いたように頻繁にヘルペスを発症しました。使用量としてはチューブ1本を1ヶ月かけて使い切る程度でした。当然その医者にも相談しましたが、おかしいなあ、と首をひねるばかりでした。
あとぴこさんも書いていますが、臓器移植では薬剤は経口投与なわけでアトピーのように症状の出ている皮膚に塗るのとは違います。よっていくら経口投与で全身性の副作用の発現頻度が高くなる濃度がわかっていてもそれを基準にそのまま皮膚への使用量にあてはめることは出来ないですよね。また、むしろアトピーの場合は症状が出ている箇所に繰り返し薬を塗り続けるので、局所的には薬剤が高濃度に達し副作用の原因になるケースなどもあるんじゃないかと。。。あくまでも私見ですが。
まあ、まだわからんことだらけってことなのかな。
プロトピックについては、もう少し様子を見守りたいと思います。
: 長い目で見れば私もかんなり不安です。
: ただ主人は「新薬といえどもいつも臨床試験を受けるような気持ちで使っている」と話していますよ。
出立ての薬って臨床試験の延長みたいなとこありますよね。
: ぼちぼちここで腸内細菌や毛髪を調べてもらったらー？と声をかけてみようと思う今日この頃です。
: 一番良いのは薬に頼らない治療ですからね。
はやく薬なしでやっていけるようになるといいですね。
薬なしで、自分のカラダでコントロールできてることを体感するのっていいですよ(たまには暴走しちゃう時もありますが・・・)。