投稿した人:赤嶺福海 on December 19, 2002 at 17:03:14:
返答: 乳酸菌摂取に対する正しい理解を教えて下さい。 投稿した人:たくや on December 14, 2002 at 16:23:04:
たくや様
返答、またまた遅れました・・師走はさすがに予期しない用件が出てきます。
毎日振りまわされながら、一つ一つこなしています。
さて、先般来からの質問ですが、まず今まで私の方の研究グループで、理解している
内容を質問内容に応じて書き込みして、いろいろな文献内容を後述したいと思います。
なお、細菌等の構造等は理解できていますが、彼らの持っている信号やDNAなどは、
実験等の結果からの予想するほかありません。よって、今回の書きこみは限りなく
事実に酷似していると思いますが、予想の域を越えません。だった、人間そのものも
理解できていないのですから、ミクロのミクロは予想のつかない仕組みであると思います。
我々もこれほど多くの時間携わっているにも関わらず、おそらく彼らのプログラム仕組み
には半分も理解できていないものと思っています。人間が存在した時から既に共に共存
しており、数百万年も経過して残存している乳酸菌は必要だから棲息していると思うし、
その一つ一つの菌群の役割などは、ほんの少ししか解明できていないのです。
よって、どの研究においても動物・人間ボランティアによる結果(効果)から、予想された
報告となります。
これほど人間と密接な関係をして体構成や体を維持するプログラムに大きな役割をし、
病気と言う医療にも見逃しては行けない分野と思われるが、医療研究者、医科大学項目に
深く関与しておらず、研究者の殆どは農学関連、獣医学関連、食品関連の研究所等であり、
医療に関係ない研究者からの重大な研究発表や文献・書籍が出されている。
医療分野で低い位置にある「皮膚科学」は、皮膚に常在菌が居ることにも目をつぶり、
果てしなくステロイドやプロトピックという薬剤のみに依存して治療を行っている。この事が、
今のアトピー患者の増大に繋がっている事は、患者が家族が研究者が判断しても判ることを
何故行っているのか全く持って理解しかねる。皮膚科に携わり「脱ステロイド主義」で有名な
医師においても、この常在菌を理解しておらず、イソジンやワセリン・強酸性水・漢方でアトピー
が良くなると謳い、出版して患者をさらに迷わせているのが現状である。「ステロイド依存」と
謳って全国的に有名になった先生などは、イソジン消毒、ワセリン処理で離脱させ、理論もなく
結果を持って進行するために、患者の出口が見えなくなると・・「じゃ、ここはステロイドで・・」
となっているのです。「私は1ヶ月に5gしか使用しません」・・ゲ、ゲ・です。金○大学の竹○は
200gまではとまではと言っているが、行為においては大差はない。あ、また~、、すぐ批判になるんだから・・・すまん、本題に、、
もっと、医療分野に菌の研究(共生菌)が必要であろうとつくづく感じる今日この頃だ。
まず、腸内細菌のプロフィールからお知らせします。
拝啓 僕は腸内細菌「○○」です。身長は1ミクロン(1000分の1ミリ)、体重は100万分の1gです。
居住地は人間国胃腸県腸市です。わが国の菌口(人口)は100兆といわれていますが、定かではありません。また菌種(人種)も様々で100種とも300種とも言われます。私達1人ずつが一直線に並ぶと約10万キロメートルの長さになります。この地球を2周半する事になり、血液の長さと一緒くらいになるのです。また、私達みんな合わせると1Kgにもなり、心臓・肝臓につぐ重さになることから、「第3の臓器」とも呼ばれています。いえぇ、仕事も心臓や肝臓などの働きとは遜色はありません。私達は
外界にいますが、外から侵入する敵からお城を守ったり、食料を必要に料理して、各部隊へ間違いなく運んでいますし、お城にスパイが入っても探知機で見つけ、いろいろな武器も用意して、各部隊へ援助もしています。だから、結構重要な部署についているんですけど、あまり重要視されないんでちょっとすねています。仲間は、いろんな攻撃(薬剤・抗生剤・活性酸素)にやられるんですけど、お殿様はあまり構ってくれません。「そんな見栄えの悪い兵隊はいなくても良い」と言って、敵の大将(医者)と仲良くするんです。城の環境は一向によくならないのにね。でも、お殿様も少しづつですが最近は「あの見栄えの悪い小さな兵隊(乳酸菌)って大事なんだな」って、思われてきているので、少し安心しました。
ま、これくらいにしておきましょう。腸内細菌の役割は本文をご参考にしてください。
「たくや」さんが言っておられる「腸内細菌は脳や肝臓・腎臓などの臓器と同じ存在である」が、この質問の間違いやすい点なのです。プロフィールでもお知らせした通り、腸内細菌の棲息場所は、体の外と考えなければならないのです。口から肛門までの一本の内部は皮膚と同様に外界なのです。この外界には、食品と一緒に入ってくる雑菌や化学物質、ウイルス、毒素等がいろいろと侵入してきます。これら一つ一つに反応していては、体がいくらあっても対応できません。しかし、この内部バリアを通過して侵入するならば、大きく反応して全ての免疫群が総攻撃を掛けて体を守ります。その時には熱が出たり、痰が出たり、咳が出たり、くしゃみが出たりして敵を攻撃しているサインとなるのです。皮膚と同様外界と考え、少々の異物が侵入しても内部までは通過させない仕組みになっています、命存在の為に・・。
では、違う人間の腸内細菌は受け入れるのかと言う事ですが、乳酸菌群が侵入して異物反応を起こさないのは、同類信号が発せられていること、それぞれのレセプターがあって鍵と鍵穴が合体する事で認知される、球菌については「多糖体」が同種であれば認知されるようになっている。ヒト由来の乳酸菌群は、宿主(人間)と同種と認知され増殖や付着・定着へと進展する。植物性や動物性の乳酸菌群については、信号や多糖体の認知が出来なく通過する事になる。ヒト由来の乳酸菌であれば微絨毛への付着は、前記のように簡単に出来るが、定着へは何段階の変異があって進むものと理解している。その段階が、血液型別レベル、オーダーレベルと上昇するのであろうが、数段階芯化して自己乳酸菌と判断し、定着するということは当グループの結果では出ていない。オーダー乳酸菌説明の部分で6ヶ月後の糞便検査でオーダー乳酸菌の10の9乗個に血液型別乳酸菌が追い付いてない事が判りますが、糞便中から検出される菌数と腸内の菌数がほぼ同数という「光岡理論」から推察して、増殖作用はあるが定着はしないものと思われます。しかし、繰り返し送り出す事で、入ってきた乳酸菌を自己定着のための乳酸菌に変更するプログラムを作る事も考えられないわけではない。曖昧な表現だが、それほど奥が深いのである。
これら乳酸菌群の侵入によって、血清抗体のクラスはIgA・IgM抗体を上昇させることが判った。ということは、抗体全体のシェアはアレルギー抗体であるIgE抗体は低下する事が考えられ、内因的な抗原抗体反応は少なくなる事も予想できる。事実、糞便検査により腸内細菌調整が出来るほど、アトピー症状が軽快し、カユミも少なくなる事から推察できる。(当然、ヒスタミンやロイコトリエン等の伝達物質も減少)また、誤作動を起こしていたTリンパ球においても、サプレッサーT細胞の誘導が多くなり、IgE抗体産性抑制に作用し、抗原抗体反応数は著しく減少する。
特異的抗原としては、レセプターを特定の毒素で機能不能にしたり、仮の線毛や鞭毛でレセプターを撹乱して侵入しようとする、赤痢菌やペスト菌・サルモネラ菌・淋菌などは特異抗原として対応するように出来ており、本能的に排除するのである・・凄いでしょう。
我々が創造できないことを、汚いとか臭いとか「え、ばい菌」とか言われながらも、数百万年人間と継続して生き続けているのです。それを、人間のエゴで「抗菌・抗菌!」と殺されたり、商売道具に使われたりで苦労しているのでしょう。いま、彼らは人間に対して逆襲しているようにしか思えないのです、このアトピーや難病全体を見ても、腸内細菌の問題を解決すれば起きる病気ではないような・・と、考えるのは僕だけだろうか?
「入ってくる他人のDNA乳酸菌が自分の乳酸菌に書きかえられるのか?」ですが、繰り返し来る同種の乳酸菌はその様な事が起きると結果を見て予想していますが、上限のところから摂取ストップすると、10分の1〜100分の1まで減少する事は確認されていますが、それ以上減少しません。このことから、先の考えになりますが、オーダー乳酸菌での減少は見られません。よって、期間・量を多くすれば同一の状況になるとも考えられます。今まで血液型別乳酸菌を中心に進行されていますが、克服者が摂取ストップしても再発しないところを見ると、定着と考えて良いのでしょう。正確なプログラムは「神のみぞ知る」でしょう。・・すみません、役に立てなくて、、今の研究ではこれが限度でしょうし、踏み込んではいけない領域かもしれません。
「他人のDNA乳酸菌が自分のDNA乳酸菌を駆逐し置き換わる」・・ことはないでしょう。変わるのであれば血液型も切り替わる事になります。
「乳酸菌が自分の体とどう会話しているか?」・・神のみぞ知る。、、全ての環境を読み取り、一瞬のうちに条件整備し、常に一定の条件をかもし出すことには、下界の人間はわかりません。DNAを構成した「神?」からの説明文がない限り永久に判らないでしょう。数百万年解明できていないのですからね、、、我々が行っている事も彼らからすれば、僅か1%も満たないかもしれませんね。
待たせた割には甘い回答と思われるでしょうが、精一杯のところです。これくらいならすぐにでも返答できないと・・と、思われるのですが、あなたの性格上、私の文献より他の学者の文献等も必要と思ったり、掲示板閲覧者にも必要と考え、いろいろ探していたのですが余りの少なさにビックリしました。乳酸菌の役割などは2番3番手で多くありふれているのですが・・このメカニズムは一番厳しいところなのでしょう、特に嫌気細菌研究は同一条件菌の確保と同一試験動物の確保が困難なために手をつけにくかったり、奥が深すぎたり、医療として認められない分野のため、スポンサーがつかないためか、研究者は農業関連大学の土壌微生物中心に行ったり、食品関連(特に乳酸飲料製品会社)の付属研究所で行われているくらいです。
後日、文献は追加して掲載します。(掲示板かトピックスか腸内細菌コンテンツへ)