生後まもなく発症したアトピーを病院では、「小学校に上がるまでには良くなりますよ」とコメントしていました。 しかし、症状はいっこうに治まらず、逆に範囲は広くなり精神的にも厳しい状況となった。 さらに、同級生の目を気にするようになり、ストレスはいっこうに収まらず、常に相手の目を気にするようになった。 我慢した学校から自宅に戻ると緊張の糸が緩み、一機に痒みが増してくる。綺麗にしようとすればするほど、 症状は逆転して厳しい環境を作り出した。掻痒行為が癖になり、痒くなくても皮膚に圧力を加えることになる。 この時期の克服はとても厳しいのです。でも、、何としてもこの時期に解決させるのです!
氏名 = ○○くん
性別 = 男
職業 = 小学校3年
年齢 = 9
身長 = 130
体重 = 26
血液型RH = +
型 = A
視力(右) = 1.0
視力(左) = 1.0
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸わない
飲料水 = 水道水
病名 = アトピー性皮膚炎
発病年 = 1999
発病月 = 2
治療 = 生後3が月頃から顔や体に湿疹ができはじめ、じくじくの状態になりました。ステロイドを塗ったり、漢方を飲んだりしていました。冬や春は赤くなりかゆがっています。今はロコイドと保湿剤、飲み薬を続けています。そろそろかゆみが増してくる時期なので心配です、この頃学校で仲間はずれになっているようで早く直してやりたいです。
住居年 = 35
リフォーム(年) = 6
シロアリ除去(年) = 11
ステロイド離脱経験 = 無
ステロイド歴(年) = 8
ステロイド使用頻度 = 時々
アレルゲン = ハウスダスト
アレルゲン = ブタクサ
アレルゲン = ダニ
◇ANS
○○○様
生後3ヶ月からの発症で約8年間、ステロイド剤や漢方においての治療は、ご家族も本人も厳しい環境にあったと推察します。
これからも同様の処置方法であれば、同じ状況は毎年繰り返さなければなりません。さらに、その状況はひどくなることも予想されます。お子様は、もう「いつ良くなるの?」とか「これで大丈夫?」というような言葉を出し始めたのではないでしょうか?
もう少しすると、さらに言葉は厳しくなります。
医者は、「少し大きくなれば良くなりますよ」とか「中学生になれば・・・」とか、無責任な言葉で対応をします。実際その方針で進行された200万以上の方々が、現在成人ステロイド皮膚炎となっているのです。この期に何としても解決して、健康な大人の条件を整備しなければ親子共々苦労することになります。これから先、一瞬で解決できる薬など開発できません。発症の根源となった条件を改善するしかないのです。さらに、これまでの処置で低下した条件も整備しながらの改善は時間を要します。一歩一歩の前進ですが、歯を食いしばって家族全員で立ち向かわなければ解決は出来ません。
小学校3年といえば、物事の善悪や言葉の意味もほぼ理解できる年頃となっているのでしょう。今まで長い期間、いろいろなことを続けて、自分は何故同じことをして良くならないのか、不安が多くつもり、母親が探し出した療法を前にして「また、良くならないのだろう」と、思った瞬間に継続の意志と体への作用は消えてゆきます。体は本人の意思通りに動いてゆくのです。
これから探す療法は、母親の知識・納得だけではなく、本人がいかに理解するか、その意味を理解していかに行動を起こすかだけで解決のスピードは、大きく差が出るのです。出口がしっかり見えて進行するのと、闇雲に進むのでは体にも大きく差が出ます。
発症したときの根元を解決することが、これから長い人生においても重要なことと思います。その処置にステロイド剤の使用は、身体全体のバランスを崩すこととなり、特に自律神経の不安定が関与する系全体をもアンバランスにさせることとなります。克服には、この自律神経改善を主目的として進行しなければ、何時も不安定な状況下にあり、何時再発するか判りません。
漢方においてもあまり好ましくないと当方は思っています。アレルギー関連によいとされる漢方薬は、殆どが「根物」ですが、土の中で生育する植物は、必ずホルモン系の成分を含んでいます。(朝鮮人参等が代表ですが・・)ステロイド剤の殆どが「山芋」で作られているというのもその所以です。通常、「糖鎖」という物質が、すべて作用しないように鎖をかけていますが、漢方薬はその鎖を外しているのです。また、その摂取量にも問題があり、100万分の1gで作用するステロイドホルモンを、1g/日以上も摂取するのですから、何処かにしわ寄せが来るのは間違いありません。漢方薬で治療されている方々に、頭や背中、お腹に丸い炎症が出る方などは、それらの過剰摂取と思われます。肝機能が働かなくなってきているのです。アトピー克服には、肝腎機能の循環器の解決無しには克服しません。
「痒い」と意識した瞬間に「活性酸素」が発生します。この発生は、細胞を傷めることと、体内の有用菌群を減少させることと元素バランス(特にMg)を大きく崩します。年齢に関係なく毛髪分析と便検査の結果、95%の方々に腸内細菌とミネラルの異常が見られるのは、この「痒み」からくるものと分析しています。(一部は生後間もなくから腸内細菌異常が見られ、3ヶ月までに発症します)
この時期に確実な方法で解決させ、一生発症しない身体にすることが、お子様の人生で重要なことです。
当方の指導が100%と思ってはいませんが、今までの経験と実績から大きく間違ってはいませんし、克服者が再発症しない現状を見れば病院での方法と比べれば、群を抜いている内容とも思えます。「身体全体の調整を行い、結果的にアトピーが克服できた」という感覚と思います。
当方が考える克服法は、「アトピーでない方の条件と同様にする」ということを基本にしています。同じ母親から生まれてきた兄弟で差が出るのか、同じ環境の同級生でどうして差が出るのか、酷い食生活をしていてもアトピーが発症しないで、食材を厳選してもアトピーが発症するのか、、、この事を基本としてアトピー指導を考えています。
人間の細胞は60兆個と多くあり、これらの細胞を正常活性させるためには多くの成分が必要となります。これらの殆どの成分は「腸内細菌」から産生されているのです。当然、アトピーに大きく関与する「ステロイドホルモン」も腸内細菌で産生されますし、身体を統制する自律神経などに必要な酵素やビタミンなども腸内細菌から産生されるのです。これら3000種類ほどの成分は、母乳や食材から産生して必要な細胞へ「ミネラル」が運搬して各細胞が機能しているのです。その数、約300兆個といわれます・・必要だから存在しているのです。
根源が腸内細菌とするならば、逆に増やす方向性を取らなければならないと判断できます。また、「痒い」いう信号は直接「ストレス」となり、「活性酸素」を発生することとなり、さらに「腸内細菌」と「ミネラル」を大きく減少させてゆきます。
腸内細菌が減少してゆくと腸管の粘膜は崩れ、異物を体内へ侵入させることとなり、抗体は異物反応を起こし、結果的に痒み物質(ヒスタミン)や血管拡張(ロイコトリエン)等が今の現状を引き起こしていると判断できます。この対策には、粘膜補修を基本に処置しなければ何時までたっても解決できないことになります。粘膜補修には腸内細菌安定が条件となるのです。
腸管は食べ物を必須成分に切り替え各細胞へ安定して供給するための「工場」であり、その運搬は、ミネラルが行っています。特にアトピーに重要な免疫や自律神経には「マグネシウム」が重要となりますが、多くの薬物や抗真生剤によりそれも著しく減少してゆきます。
アトピーでない子供は、その思いはなく腸内細菌やミネラルの減少は、アトピーの子供に比べ少なく、身体も異変を起こしません。また、1歳までに皮膚症状悪化が起きない場合は、悪化条件となっても簡単には皮膚炎症は起きません。
アトピーでない子供の条件と一緒にするためには、「腸内細菌」「ミネラル」の正常化が必須という所以はこの為なのです。その差は、腸内細菌で約1000分の1であることが統計で判ります。腸内細菌がミネラルに於いての代謝吸収に関与していますので、この調整は何を於いても必要と判断します。
腸内細菌やミネラルを調整すればアトピーが良くなるというわけではありません。皮膚処置を間違えると永久に良くなることはありません。皮膚は外敵(菌やダニ・紫外線等)を体内へ入れないために、多くの配備をしていますが、その中心となるのが「皮膚常在菌」(有用細菌)なのです。これらの菌群が皮膚を弱酸性に保ち、空気中に潜む有害菌やウイルス等から身体を守り、皮脂を出して紫外線からも守っているのです。この事を考えずに「ワセリン」や「軟膏」などを使用すれば、皮膚phが大きく逸脱することと、脂感知して自力で皮脂を出すことが出来なくなり、結果的に外敵に侵され、抗体が多く配備され、反応により「痒み」や「血管拡張」が起きます。ワセリンや軟膏は外部との遮断には適していますが、皮膚構造の基本からすると「皮膚常在菌減少」や「脂感知」により、正常皮膚構成を目的とすれば大きく逸脱しています。
皮膚の処置は、「ph4殺菌」と「乾燥」を心掛けることです。皮膚炎症は、直接的には感染症状となりますので、感染防御と皮膚常在菌棲息条件を整備することなのです。また、「乾燥」は雑菌繁殖を抑制できるのです。雑菌は水分がなければ増殖できないのです。
この解決法に「脱入浴」・・?、、とお思いでしょうが、感染防御には一番適していると、この7年間の統計で確信しています。
この様に基本調整法は「腸内細菌」「ミネラル」「皮膚常在菌」調整となっていますが、これだけで完全に良くなることはありません。人間はサイボーグではありませんし、悪いところを治すだけで動き始めるわけではありません。また、一直線で良くなることもありません。「痒い」と判断したら解決するまで掻き崩すことになります。敏感な身体は、社会環境の変化にも敏感ですぐ身体に反応することとなります。良くなったり悪くなったりの繰り返しですが、その出口をしっかりと見据えて家族全員で取り組み、支え合いながら進行して行くことが出来なければ、この年齢の解決は厳しいのです。家族の意志疎通は、子供にも大きく影響しますのでしっかりと治療法を共有することが重要となりますね。
下記にいままで行っている子供達への処置方法を記述しますので参考にお読みください。
@腸内細菌の調整を行う。
※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、ここの調整は不可欠となる。子供に乳酸菌を摂取させる。
※血液型別乳酸菌 http://www.nova-souken.net/html/arigato-ketueki.html
※オーダー乳酸菌など http://www.nova-souken.net/html/arigatou-order.html
Aミネラル調整を行う。
※ここも発症の原因解決が目的。・・(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)
※天然ミネラル濃縮液 七海を摂取する。(湯冷まし等に入れる)
http://www.nova-souken.net/html/nanami.html
B皮膚phを弱酸性にする。
※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。※四輝水というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。
C皮膚を乾燥させる。
※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。(病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)
D母親といつも密接にしておくこと。
※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなります。
E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。
※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。
F毎日外に出すこと。
※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となりますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)
G自信を持つために面談が必要です。
※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。
これらのことを基礎に指導を行っています。10歳ですから、本人が理解できるのとそうでないのは大きく差が出ますのでその場合は、本人の意思で進行することです。本人の意識が1年で良くなると思えば1年で解決することになります。