季節の変わり目に湿疹や炎症が出て慌てて病院にいって処置すると、あっという間に改善する。 何だ、悪くなるとすぐに薬を塗ればよくなるんだ。子供も笑顔が多くなり、夜も眠れる。 しかし、数日間するとまた同じように炎症が出て、今度は広範囲に出るようになった。 「おかしい、、、おかしい」と思いながらも、病院にいけば必ずステロイドが出る。すぐに良くしたいという気持ちが、 結果的にまわり道となってしまったのではないでしょうか。 本来なら、その根源解決をしなければならないものを、出口をふさぐために 今度はそれ以上に厳しい状況を作り出してしまった。 根気強く、一番大事な時期を薬なしで乗り切るために頑張りぬくのです。
赤嶺先生、はじめまして。うちの2人の子どものことで相談があります。
2歳になる娘は、生後2ヶ月くらいから顔に乳児湿疹がありました。特に何もしないで様子を見ていましたが、5ヶ月くらいで赤みが強く、少し耳キレもあったので小児科に行きました。そこで超酸性水で消毒しプロペト軟膏を塗る方法を試しました。すぐに良くなりませんでしたが、6ヶ月で渡米し、その後急に湿疹がなくなりつるつるお肌になりました。ただの乳児湿疹だったのね、と安心しましたが、1年後の夏に両腕の肘の裏に湿疹ができてしまいました。
小児科に行くと、ハイドロコルチゾンというステロイドを処方されました。あまり知識もなかったので、言われるように1日2回塗り、良くなったら1日1回にして約1ヶ月近くも塗ってしまいました。その間少し勉強して、ステロイドをやめることにしました。今やめて3週間ほど経ちますが、今まで何ともなかった足にも湿疹ができてしまい、ステロイドの影響を思い知っています。また、かゆがるので親子とも辛いところです。そんな中アトポスさんをインターネットで知り、ぜひこの状況を打開するアドバイスをいただきたくメールしました。
兄4歳は、今まで肌荒れ知らずのつるつる坊やでしたが、11月に入ってから急にカサカサしだして股間とか片方の腕をボリボリかいています。ところどころ、小さな赤い湿疹ができてしまいました。ひょっとしてアトピーなのかな?と心配しています。
今アメリカに住んでいます。旦那といろいろ相談していますが、他に相談する相手もなく、不安な毎日を送っています。二人とも、肌が乾燥していて、ジュクジュクしたことはありません。少し痒がりますが今は保湿剤でやり過ごしています。
長々と書き連ねましたが、ぜひアドバイスをお願いいます。
◇ANS1
生後2ヶ月からの発症から考慮すると、アトピー性皮膚炎の直接原因である「免疫過剰」の可能性大でしたが、その後にステロイド剤の処置がなかったことで、大きな問題は起きなかったのでしょう。5ヶ月の赤みは、免疫過剰の素因を持っていることから、おそらく春か秋のどちらかの季節で体温調節が出来なくて、そのような症状となったのでしょう。そこでも保湿のみの処置で助かりました。そして、渡米で信号による体内変化で一気に回復を見たのでしょう。
しかし、元々素因を持っている身体は、その環境に慣れ苦手な季節の信号で悪化したと考えられます。そこでのステロイド剤の使用が問題でした。1ヶ月の使用ですから、炎症範囲にもよりますが早期の回復は望めます。
ステロイド剤の功罪はご理解できて外したものと思われますので、深く説明は致しませんが、身体の根源から狂わせてきます。特に根幹の「自律神経」の不安定は、年々身体の不安定を増幅してゆくのは間違いありません。
ステロイド剤を外したことは大正解です。
いま、ステロイド剤の影響は出るでしょうが、子供は自分の力で正常な条件を確立させるために身体のバランス調整を行います。一時的に悪化の症状は出ますが、細胞入れ替わりの3〜6ヶ月で安定させることでしょう。
但し、その発症の根源を辿れば、「免疫過剰」と予想される根源は「腸内細菌」と「ミネラル」にあります。この条件整備で体内環境は、普通の赤ちゃんと同様となります。皮膚表面の処置を間違わないようにしなければ、外見で判断する皮膚炎は良くなったようには見えません。皮膚も条件整備なのです。皮膚を守る「皮膚常在菌」の存在を理解しなければ、皮膚炎解決は出来ません。皮膚常在菌は、ph3.5〜6の範囲で棲息しており、炎症の原因とされる「黄色ブドウ球菌」群などの雑菌群の棲息はph6〜8の範囲で生きています。症部分の皮膚は「7」となっていますので、正常皮膚条件のために雑菌排除と皮膚常在菌保守の処置をしなければなりませんね。
当方のお薦めは、「四輝水」です。両品ともph4前後で、雑菌排除と皮膚常在菌保全の条件を持っています。皮膚の改善スピードは、ミクロの微生物の増殖と掻痒により改善したように見えませんが、気がつかない内に半分をクリアすれば一気に改善を見ます。また、季節的に活性時期である春夏を迎えると改善方向に進む方が多く見られます。いま、少々悪化しても春には改善を見るでしょう。
確実に行うためには「腸内細菌」「ミネラル」「皮膚ph」調整を根気よく行うことで解決を見ます。また、その事をご両親が理解して、少々の環境変化による悪化も気にせず、出口だけを見据えて協力しあい頑張り抜くことだけです。
お兄ちゃんの方は全然問題ありません。皮膚のph処置だけで解決します。間違ってもステロイド剤や保湿剤を使用しないことです。皮膚は油脂感知すると、その部位に皮脂を出さなくなります。
アメリカですが、写真をメール添付で送っていただければ状況把握はできますので、サポートはできます。(渡米している方々へのサポート実績から)必要品は、実家からの送付で大丈夫です。
上記を参考に進行すれば、間違いなく解決は出来るでしょう。心配ありません。
ご丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。とても不安に思っていましたが、目指す方向と出口が見えてきて、とても心強くなりました。
実は、実家を通して四輝水を購入し、先日届きました。それまでは小児科で教えてもらった保湿剤を使っていましたが、改善は見られませんでした。四輝水に変えて1週間ほど経ちますが、娘の方は赤みが少し引いてきました。息子の方はまだ目に見えた変化はありません。でも、二人とも痒がらなくなりました。お風呂上がりなど、痒がっていたのですが、すとんと寝るようになり驚いています。皮膚のphをきちんと保つことの大切さを痛感しています。
四輝水の使い方に質問があります。今は、お風呂上がりと朝の1日2回、四輝水を手に取って炎症部分にぱしゃぱしゃ叩き込むように使っています。今のような使い方でよいでしょうか?
また、写真をメールで送付すればサポートが可能とのことですが、それはやはり「フローラの会」に入っていることが前提なのでしょうか?
またまた質問してしまい、申し訳ありません。お時間のあるときにお返事いただけたら幸いです。
◇ANS2
そうですか、もうお使いになっていますか。お兄ちゃんの方は 問題ありませんが、娘さんには乳酸菌摂取が必要と思いますよ。 長い間の「痒み」は、活性酸素によりさらに腸内細菌の減少を余儀なくされてきましたので、改善の条件となるでしょう。
四輝水の使用方法はそれで結構です。コットンなどで塗布すると、雑菌も移動させることになりますので、手の使用が一番ですね。
サポートは、フローラ会入会が条件となっております。・・すみません。
あ、それと、お嬢さんの処置には「脱入浴」を実践されたほうが、回復期間は早いと思います。
ご無沙汰しております。前回、早々にお返事をいただいていたのに、返答が遅れて申し訳ありませんでした。
現在の様子を報告します。
兄の方は、先生のおっしゃっていた通り、いつの間にやら良くなりました。もう四輝水も使っていません。今から思えば、湿疹が出現した11月は、新しいプリスクールに通いだしたり、娘の湿疹に悩んでいた私の心理作用があったのかもしれません。
さて娘です。12月で2歳になりました。両腕、両足にあったカサカサの湿疹のうち、腕は見間違えるくらい柔らかくきれいになりました。今は、膝の裏にわずかに湿疹が残る程度です。
見た目はきれいになりましたが、先生のおっしゃるように乳酸菌の摂取は必要だと考えています。四輝水を取り寄せて乳酸菌を見送ったのは、アトポスで推奨されているヨーグルトメーカーに合う1Lの牛乳パックをどうしても見つけられなかったからでした。アメリカ東海岸の田舎に住んでいますが、牛乳といえばポリタンク入りばかりです...。でも、この前カタログでアメリカ製のヨーグルトメーカーを見つけました。これなら挑戦できるかな?と期待しています。
ミネラルも大切ですね。私は発芽玄米ご飯や雑穀入りご飯をとりいれています。その他に乾物や野菜、豆類を使った和食に切り替えました。兄は嫌そうですが、娘はわりと喜んで食べてくれます。わたしもダイエットできて、なかなか良いです。食事を変えてから、娘の便が変わりました。それまで下痢状の柔らかい便でしたが、ぶりんと立派な便に変わってきました。なにか腸内でも変化が起こっているのでしょうか?
それから「脱入浴」の件です。まだ痒がっていた時期、2週間ほど入浴を1日おきにしたことがあります。お風呂大好きな子どもたちは、お風呂無しで布団に入ってもなかなか寝付けず、布団の中で掻くことが多く、結果として長続きしませんでした。今は痒がらなくなりましたし、肌もずいぶん改善してきましたが、やはり「脱入浴」は有効でしょうか?するなら、どれくらいの期間お風呂をやめるのでしょうか?
近況報告をかねて、いろいろ長々かいてすみません。乳酸菌とお風呂が懸案の事項ですが、改善の兆しが見えてきて、やる気まんまんです。こんな単純な母親ですが、どうぞよろしくご指南ください。
◇ANS3
娘さんが回復状況にあること嬉しく思います。
まずは、乳酸菌摂取についてですが、今が一番重要な年齢ですね。
発症の原因は間違いなく腸内細菌のアンバランスにあったのでしょうから、この時期に調整することはこの先80年の人生には重要なことです。当方の菌は、36度〜46度設定で増殖できるようにしています。それ以上の熱には死滅する菌がいます。一度試してみて、正常な出来具合ではなければ連絡ください。
アメリカでの方々へ連絡して、牛乳の購入方法などをお知らせします。特に嫌気細菌は温度に弱いので気をつけなければなりませんし、この菌群が重要な役割をするのです。
それから脱入浴ですね、、、期間設定は出来ていませんが、、、。
お風呂好きで入らなければストレスがたまるのであれば入れてください。感染防止のために指導していますが、感染の心配がなければ大丈夫です。出来れば、短い時間のほうが良いでしょう。
風呂の浸透圧は私どもの予想をはるかに上回っていますので、直ぐにかさぶたは外れます。
基本的なことだけはしっかりと処置していれば、解決は出来ると思われます。頑張ってください。