季節の変わり目に湿疹や炎症が出て慌てて病院にいって処置すると、あっという間に改善する。 何だ、悪くなるとすぐに薬を塗ればよくなるんだ。子供も笑顔が多くなり、夜も眠れる。 しかし、数日間するとまた同じように炎症が出て、今度は広範囲に出るようになった。 「おかしい、、、おかしい」と思いながらも、病院にいけば必ずステロイドが出る。すぐに良くしたいという気持ちが、 結果的にまわり道となってしまったのではないでしょうか。 本来なら、その根源解決をしなければならないものを、出口をふさぐために 今度はそれ以上に厳しい状況を作り出してしまった。 根気強く、一番大事な時期を薬なしで乗り切るために頑張りぬくのです。
氏名 = ○○ ○○
性別 = 女
職業 = ○○保育園在園中
年齢 = 1
email =
身長 = 82
体重 = 10
飲料水 = 水道水
飲料水その他 = お茶、牛乳、豆乳
病名 = アトピー性皮膚炎
■生後6ヶ月ごろから手首、肘内側、膝内側、首、耳の下、脇の下がかゆみがあり引掻いて赤くなる。お腹、背中、太もも、二の腕も全体にかゆみがあり、夜中などにしきりに掻く。
■当初、小児科でアンダームを処方、あまり改善されず、ヒルロイドに変えたところ薬が合わず縫ったところが赤く腫れあがり、またアンダームに戻す。2ヵ月後ぐらいから症状のひどいところはいくつかステロイド剤(キンダーベート、デルモベートなど)を順次処方され、アンダーム+ステロイド剤を10ヶ月ぐらい続けた。
■1歳4ヶ月で別の小児科で診察を受けた際、保湿にプロペトを処方されたが、これもヒルロイドと同じ症状が出て合わなかったので、結局アンダームとデルモベートに戻した。
■1歳半になったところで、採血して食品、ダニ、カビなど13種類のアレルギー検査を受けたところ、ダニにのみ反応した。その他の物質はアレルギー反応はなかった。
■1歳7ヶ月で水疱瘡にかかり、そのときに小児科医の指示でデルモベートの使用を止めて現在(1歳8ヶ月)に至る。
■現在の状態は昼間起きているときは特にひどく痒がる様子はなく、保育園の午睡中、午睡明け、家での就寝中などに痒がることが多い。ダニアレルギーということで、布団の掃除などはこまめにするようにして、一時期の夜中のひどい痒がりはなくなったが、夜中1回程度は寝ぼけながら掻いている。
■朝とお風呂上りに首、肘内側、膝内側、首、耳の下、脇の下など引掻いて赤くなったところにアンダームまたはスタデルムをぬり、体全体にフェルゼア(市販品)を塗っている。昼は保育園で引掻いて赤くなった部分にのみスタデルムを塗ってもらっている。 その他、生後7ヶ月ごろ〜1歳:水いぼ(自然に治癒)
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 2006
ステロイド中止(月) = 5
ステロイド中止(日) = 10
ステロイド歴(年) = 1
ステロイド歴(月) =
ステロイド使用頻度 = 時々
◇ANS
○○様
さて、お子様の症状やこれからの進行に不安が募るばかりと、小さな子供を持つ同じ親としてお察しいたします。生後間もなくの皮膚の炎症や湿疹にはどの親でも心配ですぐに病院に連れて行き、すぐにでも楽にしてやりたい・・誰も思う親心でしょう。しかし、ステロイドをご使用になると、これがとんでもなく遠い長いトンネルにはいる入り口となるのです。予想通りの薬の処方がマニュアル通りに行われるのです。「アトピーでないかも」と言いながら「ステロイド剤」の処方がいとも簡単に行われ、自力で回復できる体を薬無しには正常化しない体にしてゆくのです。結果から言うと、病院での進行は全て逆方向に進行しているのです。もっと簡単に表現すると体をこわすために病院に行ったといっても過言ではないのです。いまの症状は、そのステロイド剤による影響が予想されます。
勇気を持ってステロイド剤を外したことは素晴らしかったと思います。生後6ヶ月以内に発症する症状は、間違いなく「免疫過剰」というアトピー性皮膚炎の侵入する物質に対し過剰反応を起こし、血管拡張や痒み物質によりその症状を引き起こしますが、ある条件を整備すれば1年で回復できる身体を持っているのが「1歳までの子供」なのです。当方においても多くの乳児を診ていますが、予想通りの1〜1才半までに完全克服してゆきます。(処置や生活パターンの調整もありますが)その生命力旺盛の子供を「薬」によって、体を動かした場合は、回復には長い時間を要することとなります。今20歳代で苦しんでいる殆どの皆様が、判らずに進行した人、親が忙しくて構う暇がないために病院の言うとおりに・・と言う進行で現在まで来て、「あの病院に行かなかったら」とか、「あの先生を信じなければ」とか恨み面々です。私の前で親子喧嘩する方もおられます「私の皮膚返してよ」と親に向かって・・親は「・・・・」何も言えません。
お子様のこれからの進行は、将来のために薬無しの自然状態の身体でこの社会適応できるようにしなければなりません。そのためには、この1,2年苦労するでしょうが、人生80年のために、ここは親の責任として以下のことを参考に頑張ってみてください。間違いなくピカピカの健康な子供となります。「三つ子の魂百まで」と言われるごとく数えの3歳までに一生の身体はプログラムされます。
結果には必ず原因があるのです。「何故アトピーになったか」「普通の子供と何処が違うのか」ということが、この克服の基本と言って良いのではないでしょうか。その差は、最初の菌摂取のアンバランスによる「腸内細菌」(乳酸菌群)バランスの崩れが引き金となっています。「免疫過剰」により、発生する「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」等が痒みや血管拡張を引き起こします。この痒みにより、ストレスが発生し活性酸素となり、さらに、「腸内細菌」の減少・アンバランスを起こすのです。その継続が、更なる減少と「ミネラル」などのアンバランスをも引き起こすのです。よって、克服の基本は、普通の子供と同様な身体にすることが第1段階となるでしょう。できるだけ多くの種類と菌数を設定した乳酸菌摂取と痒みによって減少した「総合ミネラル」の摂取が必要でしょう。その解決がスタートラインとなるのです。その後は、お子様の持つ治癒力に賭けるのですが、症状の度合によって解決の期間は決まります。(子供は大人が思うように弱くはありません。逆に大人の数倍治癒力は強いと認識しています)
その皮膚症状によりますが、皮膚についての考え方は、皮膚常在菌を中心に考えて進行しなければ、正常な皮膚には戻りません。現在の炎症パターンは循環機能の低下と感染によるものです。内因的な引き金はありますが、肝臓腎臓の機能低下が見られます。これらの解決なしには症状は治まりません。(内因症状は四肢の柔らかい部分へ発症します)これら循環機能調整には「腸内細菌調整」という方法しか、根源解決する方法がないのもこの治療法が解決の基本となっているのでしょう。
腸管の内側は「体外」と考えるのですが、この表面にはびっしりと腸内細菌が棲息して身体を防衛したり、身体に必要な成分を作り出したりして、体内への侵入を防いでおります。皮膚の表面すべてにも、皮膚常在菌(有用菌)が、1平方センチ内に10の6乗個棲息して、正常な皮膚を保っているのです。また、皮膚表面はph5に保ち、雑菌群の棲息ができないように仕組まれています。いま、炎症を起こしている現状は、ph7となっており、空気中の雑菌群が棲息できる条件を保っています。特にワセリンや軟膏はph7となり、皮膚呼吸もできない状態となり、外部との遮断システムで反応しない環境を作っています。現在、雑菌群が棲息しやすい条件となっており、その部分に体液や水分があれば20分に1回の増殖となっております。30回増殖すると、1センチ四方の大きさとなるのです。いまの表面炎症は、殆どこれら雑菌群の繁殖による反応と増殖による炎症も考えられます。
これらを回避するには、雑菌群の排除を考えるのですが、有用皮膚常在菌の棲息をも考えて殺菌を考えるのです。それには、成分殺菌(イソジンなど)しないで、ph4で殺菌すると雑菌は死滅、皮膚常在菌は棲息できる条件となるのです。当方では、「蓬水」というph4ローションを推薦しています。また、上記の条件から、皮膚を乾燥させることが雑菌増殖を抑制することになります。特に、入浴し症部分のカサブタを強制的に外せば、体液が出たり、温度差による排泄作用が逆転して、異常な痒みが発生し、さらに掻痒作用にて炎症が広がり、感染条件を作ることとなります。
私は、厳しいかもしれませんが、「脱入浴」をお薦めしています。一般的な克服法からすればまったく逆方向のような気もしますが、上記の理論からすれば、一番早い解決方法と結果から判断しています。多くの子供がこの方法にて解決の道を見つけ、いち早く普通の生活に戻っています。(あ、押しつけではありませんよ)日本の常識からすれば全く逆となりますが・・・。
人間は食べて、身体で必要とされる栄養分をつくりだし細胞が活躍するように出来ています。必要な物質そのものを外部から入れれば自分で作りだすことは出来ません。人間の体に大きく作用している物質は生理物質であり「ホルモン」「酵素」「ビタミンB群」などは、直接作用してゆき、自分の記号を持っている生理物質は、その記号と合体できる受容体の細胞にしか作用しませんが、外部からのフリーステロイドは、何処にも作用して、その繰り返しで大事な受容体もフリーステロイドの形に変化して、自己のステロイド記号に合わず作用しなくなるのです。
これがステロイド離脱したときに自己のステロイドに作用しなくなり、「リバウンド現象」が起きるのです。リバウンド的症状がないと思われるでしょうが、循環器での蓄積がありますので、その分で作用していることが多く見られます。ちょっと悪くなるとすぐにモノで良くする方が多くいますが、全て対蹠的処置であり根元的な解決にならないために再度同様な症状が発生するのです。次回出るときは、逆方向に進行しているために以前より酷い症状になることが多いのです。
皮膚に関しては、自分で皮膚再生させるためには「脂モノ」の使用は厳禁です。乾燥させて自分の力で皮脂をだすシステムを構築させることと、皮膚にいる有用の皮膚常在菌をどれくらい大事に出来るかが、皮膚構成の大きなポイントとなります。これをセバミドやワセリン・軟膏などの基材を使用している保湿剤では、幕を張り皮膚の反応はなくなりますが、自己の再生については逆方向となります。phが大きくかけ離れ、皮膚常在菌の棲息が出来なくなります。この現象は皮膚構成できないと言うより範囲が広くなる大きな原因ともなります。ここは、乾燥させてph5を維持できる水系のローションで展開することが望ましいですね。
ご夫婦の不安やその系統の言葉は、子供にも大きなストレスとなり、活性酸素の発生で「ミネラル」「腸内細菌」の減少がみられます。
このアトピー症状の発症起因は「腸内細菌」のアンバランスからスタートしています。この調整無しには克服は考えられません。この事無しに表面調整のみ(それも逆方向に進行)の調整は、順次範囲は広がってきます。基本調整をしっかり行って、自然環境に合わせ自然と共生できるからだになれば間違いなく2年以内に克服できることでしょう。子供は母親の「波」を頼りに生きています。特に母親の振動を身体で受けると「安心」をして身体もリラックスでき、ストレスで発生する活性酸素は大幅に減少してゆきますので、家にいる間は出来るだけ多く身体を接触できる「抱っこ療法」をお薦めします。
理論的には上記のようになりますが、体全体を回復させて結果的にいまの症状を克服させる方法です。
@腸内細菌の調整を行う。
※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なのでここの調整は不可欠となる。子供に乳酸菌を摂取させる。(粉末かヨーグルトにて))
Aミネラル調整を行う。
※ここも発症の原因解決が目的。・・(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)
B皮膚phを弱酸性にする。
※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。 蓬水というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。
C皮膚を乾燥させる。
※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。 (病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)
D母親といつも密接にしておくこと。
※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなります。 母親の「抱っこ」は最高です
E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。
※「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。
F毎日外に出すこと。
※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となりますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)
G自信を持つために面談が必要です。
※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。
上記はあくまでも机上ですが、間違いなく来年の冬頃には安定した皮膚になっていることは間違いありません。こんなホームページでいかにも理解したようなことを書いていますが・・・間違いなくこの通りになります。お子様の克服の参考になれば幸いです。
「21世紀をになう子供たちに健康な体と心を」