季節の変わり目に湿疹や炎症が出て慌てて病院にいって処置すると、あっという間に改善する。 何だ、悪くなるとすぐに薬を塗ればよくなるんだ。子供も笑顔が多くなり、夜も眠れる。 しかし、数日間するとまた同じように炎症が出て、今度は広範囲に出るようになった。 「おかしい、、、おかしい」と思いながらも、病院にいけば必ずステロイドが出る。すぐに良くしたいという気持ちが、 結果的にまわり道となってしまったのではないでしょうか。 本来なら、その根源解決をしなければならないものを、出口をふさぐために 今度はそれ以上に厳しい状況を作り出してしまった。 根気強く、一番大事な時期を薬なしで乗り切るために頑張りぬくのです。
氏名 = ○○○くん
性別 = 男
年齢 = 3
身長 = 92
体重 = 14
血液型RH = +
型 = A
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸わない
飲料水その他 = 地下水
病名 = アトピー性皮膚炎 軽い喘息
発病年 = 2001
発病月 = 2
治療 =
発病〜2003年4月 小児科にてステロイドを処方(アルメタ軟膏)され塗布。(約2年3ヶ月)
2003年5月〜現在 別の小児科で診察。
○ステロイド使用中止
○食事療法
・油、砂糖の使用制限
・当初卵は週1/2個まではOKだったが2004年2月くらいから禁止
・動物性たんぱく質40g/回まで
(豚肉はモモ肉、鶏はささみかムネ肉、牛はモモ肉
いずれも週2回まで)
・牛乳は10倍希釈を18滴/週
その他細かく制限がある
○薬
・抗真菌剤(ファンギゾン)を朝晩3cc服用
・セルテクトを朝夕服用
・寝る前にアタPを服用
・アズノール軟膏、ワセリンを塗布
住居年 = 1
住居築(月) = 1
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 2003
ステロイド中止(月) = 4
ステロイド中止(日) = 1
ステロイド歴(年) = 2
ステロイド歴(月) = 2
ステロイド使用頻度 = 毎日
アレルゲン = 卵
アレルゲン = 牛乳
アレルゲン = 大豆
アレルゲン = 小麦
アレルゲンその他 = ピーナッツ、ごま、そば(チェックつけてないものは調べてません)
備考 =毎晩痒がって起きます(3回くらい)。兄(5歳8ヶ月)もアトピー、軽い喘息で、同じような食事制限をしておりますが弟に比べると大分よくなりました。親としては、周りのこと同じものが食べられない、毎晩夜泣きするのが一番辛いです。現在かかりつけのお医者さんはアトピーについて詳しく講演もされているような有名な方ですが、弟が一向によくならず現在の治療を続けていて本当に治癒するのか不安です。
◇ANS
○○○様
状況はある程度把握いたしました。
ステロイド剤中止は問題ないとしても、抗真菌剤、かゆみ止めの服用、アズノールやワセリンの塗布、極端な食事制限は、克服の基本から大きく逸脱していますし、逆方向に向かっており、アトピーの根源解決にはなっておりません。
生後間もなくからの発症の根源は、無菌状態の赤ちゃんが、この雑菌社会で生きるために必要な「免疫」が、菌摂取のアンバランスによってアトピーの直接原因である「免疫過剰」となったのです。それは、雑菌が多く体内に入り、毒素を産生するのですが、これを防御しなければ生きられないために赤ちゃんは「免疫を強化」しているのです。その毒素と同様の形をしているタンパク質などにも反応を起こし、痒み物質などを発生して現状となっているのです。この事からして「はるとくん」は病気ではなく、強いから起きている症状といわざるを得ません。弱ければこの社会では生きてゆけないのです。
2歳までに一生のプログラムが構築されるといわれます。「三つ子の魂百まで」と言われるように、この社会で生きるための身体は、数えの3歳(満2歳)までに確定されるのです。しかし、この時期に身体の安定に一番重要な「ホルモン」を外部から摂取させたことは、厳しい状況を作り上げました。成人アトピーといわれる多くの方々のスタートは、生後間もなくの時期からのステロイド使用によるものと、当方の統計でも確認されます。特に自律神経系への影響は大きく、身体をそんな環境に於いても一定条件に保つことが、この社会で生きるために必要な条件となります。
四季のある日本では、大きく温度差の付く「夏」「冬」の身体の条件は180度切り替わるのですが、自律神経が不安定になるとアトピーの方は、それが逆に作用することが多いのです。その切り替わり時期が「春」と「秋」なのですが、この時期に悪化したりするのはこの為なのです。春は、夏への準備に代謝機能を活性させるために「生理物質」のステロイドホルモンや酵素、ビタミンB群を多く産生させます。冬は逆に低下させるために皮膚の乾燥や体温保持のために代謝機能も低下させるのです。
動物や植物と同様に人間の身体も季節によって変化しているのです。
これらのことを理解しないでの処置は危険であり、多くの相談の中から逆方向へ進行している方の多いことに驚かされます。
「結果」があるのですから必ず「原因」はあります。多くの医者は、学会のガイドラインに沿って治療を行っていますが、「原因も治療法も確立されていない」と、民間療法を叩きながら、我が治療は「ステロイド剤」「プロトピック」「強酸性水」「イソジン」「食事制限」と根源解決にならない方向へと向かっています。
当方の指導が100%と思ってはいませんが、今までの経験と実績から大きく間違ってはいませんし、克服者が再発症しない現状を見れば病院での方法と比べれば、群を抜いている内容とも思えます。「身体全体の調整を行い、結果的にアトピーが克服できた」という感覚と思います。
当方が考える克服法は、「アトピーでない方の条件と同様にする」ということを基本にしています。同じ母親から生まれてきた兄弟で差が出るのか、同じ環境の同級生でどうして差が出るのか、酷い食生活をしていてもアトピーが発症しないで、食材を厳選してもアトピーが発症するのか、、、この事を基本としてアトピー指導を考えています。
生後間もなくのアトピー発症は、遺伝ではなく、間違いなく有害菌の摂取によるものであることを、アトピーでないお母さんから生まれた家族の聞き取り調査と、アトピーである母親の出産事実から明白と思われます。この事を根源として処置指導を行うと直ぐに完全ではないとしても、大きく崩れることはなくなります。
人間の細胞は60兆個と多くあり、これらの細胞を正常活性させるためには多くの成分が必要となります。これらの殆どの成分は「腸内細菌」から産生されているのです。当然、アトピーに大きく関与する「ステロイドホルモン」も腸内細菌で産生されますし、身体を統制する自律神経などに必要な酵素やビタミンなども腸内細菌から産生されるのです。これら3000種類ほどの成分は、母乳や食材から産生して必要な細胞へ「ミネラル」が運搬して各細胞が機能しているのです。その数、約300兆個といわれます・・必要だから存在しているのです。
感染しないようにと「抗真菌剤」を摂取しているのでしょうが、この基本からすると腸内細菌を大きく減少させ、必要な成分が産生出来なくなると考えられます。根源が腸内細菌とするならば、逆に増やす方向性を取らなければならないと判断できます。また、「痒い」いう信号は直接「ストレス」となり、「活性酸素」を発生することとなり、さらに「腸内細菌」と「ミネラル」を大きく減少させてゆきます。
腸内細菌が減少してゆくと腸管の粘膜は崩れ、異物を体内へ侵入させることとなり、抗体は異物反応を起こし、結果的に痒み物質(ヒスタミン)や血管拡張(ロイコトリエン)等が今の現状を引き起こしていると判断できます。この対策には、粘膜補修を基本に処置しなければ何時までたっても解決できないことになります。粘膜補修には腸内細菌安定が条件となるのです。
腸管は食べ物を必須成分に切り替え各細胞へ安定して供給するための「工場」であり、その運搬は、ミネラルが行っています。特にアトピーに重要な免疫や自律神経には「マグネシウム」が重要となりますが、多くの薬物や抗真菌剤によりそれも著しく減少してゆきます。
アトピーでない子供は、その思いはなく腸内細菌やミネラルの減少は、アトピーの子供に比べ少なく、身体も異変を起こしません。また、2歳までに皮膚症状悪化が起きない場合は、悪化条件となっても簡単には皮膚炎症は起きません。
アトピーでない子供の条件と一緒にするためには、「腸内細菌」「ミネラル」の正常化が必須という所以はこの為なのです。その差は、腸内細菌で約1000分の1であることが統計で判ります。腸内細菌がミネラルに於いての代謝吸収に関与していますので、この調整は何を於いても必要と判断します。
腸内細菌やミネラルを調整すればアトピーが良くなるというわけではありません。皮膚処置を間違えると永久に良くなることはありません。皮膚は外敵(菌やダニ・紫外線等)を体内へ入れないために、多くの配備をしていますが、その中心となるのが「皮膚常在菌」(有用細菌)なのです。これらの菌群が皮膚を弱酸性に保ち、空気中に潜む有害菌やウイルス等から身体を守り、皮脂を出して紫外線からも守っているのです。この事を考えずに「ワセリン」や「軟膏」などを使用すれば、皮膚phが大きく逸脱することと、脂感知して自力で皮脂を出すことが出来なくなり、結果的に外敵に侵され、抗体が多く配備され、反応により「痒み」や「血管拡張」が起きて、現在の状況となるのです。ワセリンや軟膏は外部との遮断には適していますが、皮膚構造の基本からすると「皮膚常在菌減少」や「脂感知」により、正常皮膚構成を目的とすれば大きく逸脱しています。
皮膚の処置は、「ph4殺菌」と「乾燥」を心掛けることです。皮膚炎症は、直接的には感染症状となりますので、感染防御と皮膚常在菌棲息条件を整備することなのです。また、「乾燥」は雑菌繁殖を抑制できるのです。雑菌は水分がなければ増殖できないのです。
この解決法に「脱入浴」・・?、、とお思いでしょうが、感染防御には一番適していると、この5年間の統計で確信しています。
この様に基本調整法は「腸内細菌」「ミネラル」「皮膚常在菌」調整となっていますが、これだけで完全に良くなることはありません。人間はサイボーグではありませんし、悪いところを治すだけで動き始めるわけではありません。また、一直線で良くなることもありません。どれだけ身体にその事を伝達できるかが問題なのです。
当方の実績から、2歳を越えて約10歳までの子供の克服には相当の時間がかかることから、判断しています。本人の体は本人の意識で動かしていますので、このアトピーの解決策を理解することが身体を正常に動かす基本となっているのです。それは、この年齢の子供は、その知識を吸収することが出来ず、自我に目覚め本能のみで解決行動するのです。「痒い」と判断したら解決するまで掻き崩すことになります。当然見た目は「悪化」となることが多くなり、周りの家族も「不安波」を多く出すことで、敏感な子供は、その波を受け「活性酸素」がさらに発生して細胞を傷つけることとなります。敏感な身体は、社会環境の変化にも敏感ですぐ身体に反応することとなります。良くなったり悪くなったりの繰り返しですが、その出口をしっかりと見据えて家族全員で取り組み、支え合いながら進行して行くことが出来なければ、この年齢の解決は厳しいのです。
何としても小学校に上がるまでに解決することが、○○○くんのこれからの人生を安定した精神で生活するために必要です。
下記にこれまでの方々への指導内容を書き込みますので参考にしてください。
@腸内細菌の調整を行う。(乳酸菌の摂取)※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、ここの調整は不可欠となる。子供に乳酸菌を摂取させる。
Aミネラル調整を行う。
※ここも発症の原因解決が目的。(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)
B皮膚phを弱酸性にする。※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。「四輝水」というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。
C皮膚を乾燥させる。※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。(病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)
D母親といつも密接にしておくこと。※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなります。母親の「抱っこ」は最高です
E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。
F毎日外に出すこと。※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となり
ますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬
と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)
G自信を持つために面談が必要です。※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。
上記はあくまでも机上ですが、おそらくこの事で解決の糸口となり、克服できるものと思われます。しかし、この年齢は、少し時間のかかる年齢となりますので、一直線で解決とは至らないと、今までの経過から想定できます。(0歳であれば100%この通りになります)