大学生のアトピーQ&A・・・もう、大人の仲間入りといってよい年齢だが、目的を持っての大学生活。 高校とは違った自由な環境でもあろうが、中間を過ぎるとひしひしと迫ってくる社会人のプレッシャーが毎日襲ってくるものだ。中学生になればよくなるといった医者の言葉を信じて進行してきたが、 ここまで遅れれば「このまま良くならないのでは・・・?」という不安な思いが体全体に走る。そして、右往左往とあらゆる治療法に目を向け試してゆくが、改善に兆しが見えずさらに不安が襲ってくる。男性と女性では、もう体の仕組みが違うので考え方や行動も異なってくるし、同年齢の学生と比較して焦るのだ。特に男性は女性、女性は男性の付き合いなどは二の足を踏むこととなり、人の目を異常なほど感じることとなる。これは全てストレスとなり、さらに悪化の条件をはぐくむのだ。ここまできたら、腹をくくって将来のために頑張りぬくことだ、大学生!!
氏名 = ○○○○くん
性別 = 男
職業 = ○○大学
年齢 = 20
身長 = 163
体重 = 51
型 = B
視力(右) = 1.5
視力(左) = 1.5
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸わない
飲料水その他 = ミネラルウォーター
病名 = アトピー性皮膚炎
発病年 = 1998
発病月 = 10
治療 =
現在、大学の2回生です。今年の春、これまでのように医者任せの治療を続けていては、いつになっても治らないと感じて、自分でアトピーについて調べ、ステロイドを離脱しました。さらに自己流で食事制限・食事療法を行いました。かなり無茶な食事制限をしたため、痩せ、体力も落ちました。が、皮膚の状態としては、かなりの効果をあげ、夏には完治したかと思いました。ところが、秋になって外出が増え、体力を維持する目的で、春のような食事制限を緩めていったところ、だんだんとアトピーがぶり返してきました。今、かなり苦しんでいます。
中学2年の秋にアトピーを発症しました。小児科で診断を受け、ステロイド軟膏を処方されたので、それを塗りました。このころから便秘が始まったように思います。
中学3年になり、当初は肘の内側と額だけだったアトピーの症状が、だんだん広がりました。顔全体、首、膝の裏側、手の甲、胸、首…とかゆみを感じる部位はどんどん広がりました。ステロイド軟膏を塗り続けました。
高校入学時には、全身の皮膚が硬く黒くなっていました。顔のガサつきが激しく、軽く掻いただけでボロボロと皮膚の破片が落ちるような状態でした。このころからステロイドに加え、プロトピック軟膏を併用し始めました。プロトピックは単価が高額なため、一度にたくさん処方されませんでした。そのため、特に気にしていた顔面に集中的に毎日塗り続けたところ、治まりました。以前、全体的にはアトピーの症状は継続していました。
高校3年の夏から1年間、アメリカの田舎に留学しました。プロトピック軟膏を日本から定期的に送ってもらい、それを少しずつ塗ってしのぐという感じでした。留学期間中、ビールを飲んで激しいアレルギー症状が出ました。全身の皮膚が魚の鱗のようになり、剥がれ落ちました。このとき現地の病院で抗ヒスタミン剤の内服と大量のステロイドでとりあえず症状を抑えました。以後、日本に帰るまでの間は皮膚はまあまあ安定した状態を保ちました。
夏、日本に帰ってきました。数ヶ月たったころから皮膚の赤みが増し、かゆみも強くなり、明らかにアトピーが悪化しました。冬のころにはひび割れで身体が動かせないほどまでに悪化し、皮膚科の診察を受けました。そして再び大量の強いステロイドを塗って症状を抑えました。
大学に入り、一人暮らしを始めました。1年間、保湿剤にステロイドを混ぜた塗り薬を近所の皮膚科で出してもらい、それを塗りました。身体が動かせないような状態ではないけど、かゆみは常時感じるし、皮膚はガサついている状態でした。
大学2年の春、上述のように自分でアトピーについて調べ、ステロイド離脱を決意し、実行しました。同時に、今までめちゃくちゃだった食事の内容を反省し、食生活のルールを決めて実行しました。アトピー発症時から慢性化している便秘の解消と、アレルギーの原因とされる動物性タンパク質と油脂・脂肪の摂取制限を目的として、以下のような内容です。
・肉を一切食べない。動物性のタンパク質は魚で摂取。
・糖類を極力とらない。
・揚げ物を一切食べない。
・湯通ししたキャベツを毎日食べる。
・毎朝、プレーンヨーグルトを食べる。
・水分摂取は、ミネラルウォーターまたは果汁による。
結果、かなり痩せました。もともと太っていないので、明らかに痩せ過ぎと言える体になり、当然、体力も極端に落ちました。ちょっと散歩するくらいできついと感じるほどでした。大学にはほとんど行かず、バイトもかなり減らしました。皮膚の状態は、いわゆるリバウンドでいったん激しく荒れましたが、2ヶ月くらいで飛躍的に改善しました。夏には皮膚がやわらかくなり、健康的な色になり、しっかり汗をかくようになりました。かゆみはほぼ完全になくなりました。毎朝、必ず健康な便が出るようになりました。完治したかとも思いました。
秋になり、大学の後期が始まりました。これを機会に外で活動することを増やしていこうと決めました。体力をつけなければならないので満を持して(自分としては)肉食を解禁し、ときには揚げ物を食べて脂肪分を摂取するようにしました。結果、確かに体力はついたのですが、冬が近づき、寒くなってくるにつれて皮膚の状態が悪くなってきました。最初は乾燥しているだけかなと思ったのですが。
11月の末、風邪をひき、軽い食当たりを起こしたとき、激しい下痢をしました。2日ほど下痢が続きました。このときからアトピーがぶり返してきました。そしてここ1ヶ月は、夏のように規則的には便が出なくなり、四苦八苦してきました。
アトピーについて調べてある程度の知識を備えた今は、中学2年生のころにはアトピーを発症してもおかしくない条件がいっぱいあったなあと考えています。まず、食生活が乱れていました。ちょうど成長期だったため、よくお腹がすいて3食以外にもおやつ(チョコレートパンをほとんど毎日)食べていたし、学校帰りにフライドポテトを買って食べることもしばしばありました。それから急に運動量が減って部屋にこもりがちになっていました。それまで毎日のようにサッカーをやっていましたが、クラブの雰囲気などから面白くなくなってやめました。また、クラスに仲のいい友達ができなくて、放課後遊びに行く
こともめっきりなくなっていました。そういった生活に、今まで経験したことのないようなストレスを感じていました。そういえば、冷たい牛乳やアイスコーヒーをがぶがぶ飲んでいたのもストレスの現れだったかなと思います。
長々と申し訳ないです。
住居年 = 7〜8?
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 2005
ステロイド中止(月) = 4
ステロイド中止(日) = 29
ステロイド歴(年) = 5
アレルゲンその他 = 麦芽
備考 =
なんとかアトピーを治したいと願って、がんばっています。私は本来、人と話したり何かを一緒にしたり、人前でパフォーマンスをしたりするのが大好きなのですが、自分のアトピー肌を人に見られるのが恥ずかしくて尻込みしてしまうことがあります。これが何より悔しい。アトピーのせいで自分の能力を自分で隠すようなことは今後したくないのです。そのためにもアトピーを何としてでも治したい。
ただ、このサイトに書かれていることを読んで、気持ちの持ち方について再考させられました。アトピーオープンの気持ちとか、よく笑うとか、そういったこともやっていかなければ自然治癒力や免疫の力があがらないのだろうな、と思いました。先月末に下痢をして肌の状態が悪化したことを私は必要以上に気にしてストレスを溜めていたように思えてきました。
春ごろ行ったような食生活の改善や便通への配慮も、決して間違ってはいないと自分では信じています。でもこれからは精神的なケアも同時並行していこうと思います。
先生のアドバイスをいただけたら、嬉しいです。
◇ANS
○○○様
中学生のときから急に発症して、今までの長い時間苦労されたことと思います。いつもアトピーを気にしながらの思春期の生活は、多くの成人アトピーと向き合ってお察しします。
いろいろな情報を入手し、自分なりに努力する方は多くおられますが、再発を経験したときに大きなショックを受け、厳しい心情と居た堪れないストレスを受けることになり、さらに悪化することを多く見てきました。あなたもこれまでに強い意志で実践してきたアトピー治療・改善行動は素晴らしいと思います。しかし、このアトピーとの対戦は、「良くなるんだ」という基本的スタンスを持って根源改善をされることです。食中りを起こしたり、風邪を引いたりして症状が悪化するということは、根本的な改善には至っていないと判断できます。通常は逆に風邪を引くと良くなるのです。一度よくなっての再発ですから、気力も少々弱くなっていることと思いますが、自分の人生ですから己の力で切り開いてゆくしかありません。
今の症状を克服する基本から述べてゆきたいと思います
まず、このアトピー性皮膚炎という結果には原因があるということを理解しなければなりません。アトピー性皮膚炎の原因も治療法も確立されていないと言いながら、お医者様は、一致してステロイドホルモン剤やプロトピック軟膏の使用で一時的解決の対処療法で処置しています。その結果が、全国に700万人という膨大な若者のアトピー患者をつくりました。この方法では、解決できないということなのです。原因に対しての処置が適当ではないということなのです。
ステロイド剤がなぜ今の現状を作っているかです。ステロイドホルモンは、人間が生きるために絶対条件といって良いほど必要な成分です。身体に炎症が起きれば直ぐに解決する役割、細胞破壊する活性酸素などの排除、ストレスの軽減、人間の根幹とする自律神経の正常化等々、、、生きる条件の全てと言って過言ではないでしょう。その生理物質ステロイドホルモンは、一生80年で約1gしか体内で産生されません。超微量で大きな作用をするのです。これらの大量侵入は、必要以外の細胞にも作用して、反作用を起こしたり、余剰分の排除に重要臓器の肝腎機能を大きく低下させることで、症状は逆方向へと進みます。(肝臓や腎臓が崩れれば生きてゆけないのはご存じと思います)また、これらステロイドホルモンなどの生理物質(他に酵素やビタミンB群等直接作用する物質)は、記号を有しておりその記号の合う受容体を持つ細胞にしか作用しないようになっています。ところが、病院で出されるステロイド剤は、私にもあなたにも他人にも効く様に出来ていて、自己の記号を有していないのです。無記号で侵入した大量のステロイドホルモンは、手当たり次第に作用するために一気に回復したように見えます。しかし、その継続は先述しましたように多くの弊害をもたらしてきます。特に自律神経への影響は大きく、ステロイド剤が切れた場合には、常に一定の条件を保つ身体を維持できなくなります。特に体温調節や血圧、血糖値などの異変が起きて、常に不安になったり異常に暑かったり寒かったり、抗炎症作用も大きく低下します。必要なときに必要な量を作用させるシステムを保有していますが、一気に崩壊することとなります。これら重要なステロイドホルモンは、食物を介して体内で作られるのですが、大きな役割をしているのが腸内細菌なのです。チョコレートやスナック菓子ではその基材とはなりません。「食」は生きるための条件なのです。だから、多くの指導者は「正しい食生活」を厳しくするのですが、それらを受け入れて身体に必要な成分を作る工場整備(腸管・腸内細菌)がまず必要となるのです。
他に薬による影響は、余剰薬物の排泄に多くのミネラルや酵素を使用することで、肝腎機能が低下して、全身への影響となりますが、この「ミネラル」も克服には重要なポイントとなるのです。このミネラルは簡単に表現すると「運搬役」なのです。各細胞に必要な成分を送り正常作用させるために届ける役目なのです。
物理的解決の考え方は、アトピーでない方と同様の条件整備をすることにあります。毎日の痒みと不安でストレスが活性酸素となり、免疫・神経細胞や皮膚(アトピー)と密接な関係にある「腸内細菌」や「免疫」のバランスを崩すこととなりますが、それらの補給や改善策は一切取られていません。出来るだけストレスの溜まる要素は取り除くことが重要だし、ストレスを排除できる行動を取ることも重要です。よって、各細胞にもストレスにも大きく関与する「腸内細菌」「ミネラル」の調整は本治療の中心的調整となります。普通の方と物理的に違う部分はこの2点だけなのです。
「腸内細菌」「ミネラル」の調整は、アトピー性皮膚炎治療には不可欠と考えられます。当方は、この事を認識して多くのサポートに当たっています。
もう一つ処置方法を間違ってはいけないのは、皮膚表面の処置です。ご存じの通り皮膚は、「ph5」前後という弱酸性で維持して皮脂を皮膚表面すべてに分泌し、ph7の雑菌や異物を定着、侵入させないようにしています。これらの条件を整備しているのが「皮膚常在菌」なのです。何かの条件で皮膚表面の皮脂がはずれて、異物侵入が行われれば直ちに、皮膚常在菌がステロイドホルモンを分泌して、皮膚表面に皮脂を巻くのです。われわれでは見えない恐ろしい仕組みになっています。多くの皮膚科医は、この存在さえ知らないのですから、簡単にワセリンを使用したり、イソジンなどの抗菌剤などを使用して、雑菌処置と一緒に有用な「皮膚常在菌」をも死滅させるために症状が酷くなるのです。皮膚表面の処置は、雑菌群を死滅させることも重要ですが、有用な皮膚常在菌を守ることももっと重要なポイントとなるのです。
当方では、その条件を満たす「蓬水」というph4ローションにて処置するように指導しています。
当方の克服理論は、モノ20% 意識・理論・行動80%の指導方針で進行しております(詳細はHPを確認して下さい)
この事を基本に考えると、大きく悪化することはなくなります・・が、一朝一夕で解決することではありません。症状範囲によりますが、最低1年は必要と思われます。
それも一直線で解決はしませんし、季節の変わり目やストレスの出たときなどは一気に悪化します。良くなったり悪くなったりの繰り返しをしながらの展開が普通です。
大学生活も慣れてこれから社会へ旅たつ準備の時期ですから、しっかりとこの時期に解決して素晴らしい社会人生活に入らなければなりません。社会人になっての解決にはかなり苦労しますね、、、会社は仕事優先ですから。
今一度、自分の人生を振り返り、さらに未来を想像していろいろな方向を考えてみてください。もし、私でお役に立つことがあればお申し付けください。
下に克服の条件等をまとめて記述しますので、上記のことを含めて参考にして下さい。(これが全てではありませんので参考程度で)
@基礎条件の整備(アトピーでない人と体を同条件にする)
※腸内細菌の調整・・乳酸菌摂取5兆個/1日(ヨーグルトにて)
※ミネラル摂取・・総合ミネラルとして
A皮膚phの調整(感染防御)
※今は、黄色ブドウ球菌からの感染範囲を広げないことが重要となります。よって、黄色ブドウ球菌が死滅して、有用菌が生存できる方法が必要となります。皮膚は皮膚常在菌なくしては成立できない。皮膚常在菌が棲息でき黄色ブドウ球菌などの雑菌は排除する。
※脱入浴も感染防御の方法となる(重要)。感染は水分が一番の問題であり、風呂にはいると体温異常によって痒みが出て外部から掻き崩し感染する。また、カサブタが落ちて体液が出ることで感染条件となる。
B胸を張ること(重要項目)
※この行為は、「免疫過剰」の原因である免疫の司令官「Tリンパ球」の活性場所が胸の「胸腺」であることから、この場所の活性は胸張りと宝石などのペンダントで活性させる。胸張りはお金も一切かからない。胸張っている人にアトピーはいない。また、免疫低下のガンの方もいない。
※胸の当たりの皮膚がつっぱって胸張りが出来ないという方が多くおられますが、起きた後の体操で少しづつ伸ばせるようにすること。
C学校に行くこと(五感の活性・重要項目)
※これらの行為は、自律神経の活性につながる。当然早起きもしなければならないし、考えることも多くあり代謝量も増すことになる。出口が見つかれば明るく振る舞える。
D早起きの励行
※学校が休みでも必ず早起きは行う。アトピーは自律神経に大きく関与しており、交感神経の信号の時には、必ず起きて行動しておくこと。そうすると、眠れない夜も眠れだすようになるし、症状も改善してゆく。
E笑いを多くすること
※笑顔の多い人は、ストレスや活性酸素は留まらない。笑顔の形自体が脳からストレス防止のホルモンが出ることになる。(βエンドルフィン)
F親同伴の面談を行う
※先の懸念から克服の理論を家族・彼全員が理解して、一致協力の下に克服の治療行動することが、克服のカギです。