大学生のアトピーQ&A・・・もう、大人の仲間入りといってよい年齢だが、目的を持っての大学生活。 高校とは違った自由な環境でもあろうが、中間を過ぎるとひしひしと迫ってくる社会人のプレッシャーが毎日襲ってくるものだ。中学生になればよくなるといった医者の言葉を信じて進行してきたが、 ここまで遅れれば「このまま良くならないのでは・・・?」という不安な思いが体全体に走る。そして、右往左往とあらゆる治療法に目を向け試してゆくが、改善に兆しが見えずさらに不安が襲ってくる。男性と女性では、もう体の仕組みが違うので考え方や行動も異なってくるし、同年齢の学生と比較して焦るのだ。特に男性は女性、女性は男性の付き合いなどは二の足を踏むこととなり、人の目を異常なほど感じることとなる。これは全てストレスとなり、さらに悪化の条件をはぐくむのだ。ここまできたら、腹をくくって将来のために頑張りぬくことだ、大学生!!
氏名 = ○○ ○○
性別 = 女
職業 = 自営業
年齢 = 37
email =
身長 = 153
体重 = 40
血液型RH = -
型 = O
視力(右) = 0.7
視力(左) = 0.1
お酒 = かなり飲む
タバコ = 吸わない
飲料水 = 浄水器
飲料水その他 =
病名 = ステロイド皮膚炎・ステロイドしゅか
発病年 = 1990
発病月 = 8
治療 =8歳のころ顔にはたけが出来て近所の薬局に行きベトネベートの軟膏を23歳位まで薄く日常的に塗っていました。20歳位から皮膚が薄くなり・顔の血管が(頻繁に塗り続けていたところの両頬)浮き出ていて、お風呂上りや運動直後に以上に顔がさるみたいに赤くなり始めました。このまま続けていると皮膚が薄くなりにきびみたいね赤みのぼつぼつが顔中に出来ると言われました。29歳くらいからステロイドを塗らないと顔が赤くなるので皮膚科からリンデロンVとワセリンの混ぜたのもらい去年の8月26日まで顔全体に縫っていましたが8月27日から脱ステロイドしてきょうまで経ちます。脱ステロイドから本日まで顔は水洗いのみ、コンベック軟膏を一日2回つけていますが、良くなったり悪くなったりの昨今です。最初は、顔がピリピリして徐々にムズムズして非常に寝られないくらい痒く・顔が全体に真っ赤になり日焼けしたみたいになります。二日位すると皮がポロポロ剥げてきて綺麗な顔に戻ります。約この順番の工程で1週間くらいで行われます。そして綺麗な顔状況は10日位続き又先ほどの状況になり早、脱ステロイドから7ヶ月過ぎました。
質問は、
1:いつまでこんな状況が続くのでしょうか?
2:この処置のやり方でよいのでしょうか?
3:コンベックしか塗っていませんが問題ありますか?
長々書いてすみません。
お返事の方、お待ちしております。宜しくお願い致します。
住居年 = 10
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 2006
ステロイド中止(月) = 8
ステロイド中止(日) = 26
ステロイド歴(年) =
ステロイド歴(月) = 9
ステロイド使用頻度 = 毎日
アレルゲンその他 = 特にありません
備考 = 母と兄は、アレルギーですが、特に私はアレルギーではないと思います。花粉症などもありません。
◇ANS
○○ ○○様
状況はある程度把握いたしました。
昨年思い切って離脱したこと、素晴らしいと思います。ステロイド剤で解決することはないというより、これから先厳しい環境に追い込まれます。この薬のことは、もうお判りのことと思います。
さて、離脱して7ヶ月、状況はこんなものだと思われますが、これから先どのように進行するかが問題ですね。おそらく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に症状は悪化しそうな予想がされます。それは、根源解決に向かっていないからです。治療の間においても不安や痒みのストレスもあるでしょうし、仕事のストレスも加わって、状況は低下することが予想できるからです。根源は、8歳からスタートした治療にありますが、これまでの30年間で多くのストレスもあったことでしょうし、体調を常に一定とする恒常性機能が低下しています。それは、自律神経でもあり、その系から指示される機能は、逆転して作用することが多くなります。夏に寒がったり、冬に暑がったり、、、とか、変なときに汗が出たりとか、、いろいろと不変をきたすことが多く見られます。
これらの根源は、体に必要な多くの成分を作り出す「腸内細菌」が減少していることが便検査から見られます。また、それに伴い、成分を細胞に送り込むミネラルバランスも低下していることは毛髪分析から判断できます。多くの分析結果から、アトピー症状をきたしている患者の90%以上から異常数値を見ています。
この調整は完全克服のためには必須項目と考えています。
また、皮膚の構造から考えて、油脂系の保湿をすると改善を見ないことも確認しています。いくら成分が重要といっても、皮膚全体を守っているのは、有用皮膚常在菌なのです。この存在を無視しての治療は改善方向へ向いません。常に皮膚は空気中の雑菌と接触していますが、この雑菌が繁殖しないのは皮膚常在菌のお陰なのです。空気中の雑菌群の繁殖条件は、ph7と水分ですが、皮膚表面はph「5」であり、それら雑菌群の繁殖が出来ないように仕組まれています。しかし、掻いたりして出来た傷、炎症部位の皮膚phは「7」となって、雑菌群の繁殖条件となるのです。その繁殖によって体は体内侵入を拒むために反応が起きるのです。その反応の指示は、皮膚に「痒み」を感知させて掻き取るのです。そして、されに傷がつき繁殖範囲が広くなります。
これらのことから皮膚処置については、ph4ローション(四輝水)で雑菌排除と有用皮膚常在菌保護を目的に処置しなければなりません。それも、油脂系のローションは使用しないことです。
この事を基礎にご質問にお答えします。
>1:いつまでこんな状況が続くのでしょうか?
ans:基礎条件が整備できない限り続く可能性が高いです。ステロイド剤を外して良くなるのであれば誰も苦労することはありません。多くの方がそれが出来なくて困っているのです。まずは、基礎条件整備が克服の条件となるでしょう。ただ、この基礎条件整備には多くの時間を要します。特殊乳酸菌摂取においても最低半年は要することになります(便検査にて確認)。また、皮膚調整においても有用皮膚常在菌の条件整備となりますので、これもミクロの菌の活躍ですから多くの時間を要します。1センチで約1ヶ月は必要です。大きな炎症はさらに多くの時間を要します。
>2:この処置のやり方でよいのでしょうか?
ans:今の処置方法で解決することはありえません。上記の基礎条件を整備することが先決となるでしょう。まだ、40年活躍しなければなりませんので、少々の苦労は今のうちにすることです。
>3:コンベックしか塗っていませんが問題ありますか?
ans:問題ありです。皮膚の構造をしっかり理解して方向を決めましょう。私は、四輝水というph4ローションと、仕事もありますので、四輝水下地に「エバメールゲル」を保湿として使用すると皮膚常在菌にもあまり悪影響とはなりません。
以上取り急ぎの返答となりましたが、○○様の克服を心よりお祈りいたします。